法学部 R.K.
このプログラムに応募した理由は「イタリアに旅行に行きたい、そのためにちょっとはイタリア語を喋れた方がいい、じゃあイタリア人の友達を作って勉強しよう」、という勢いのようなものでした。本当にそんな軽い気持ちで応募しましたが、プログラムを終えた今、普段の学部の生活だけではできない体験ができて本当に良かったと思っています。
私たちのペアは、週に一度昼休みに会って、お昼ご飯を食べながら、互いに言語を教えたり教わったりといった交流を行いました。(実際のところ、生半可な気持ちではイタリア語の習得は難しすぎるということが判明し、私は教えることに専念することにしたのですが。)それだけでなく、月に一度大学を離れ、一日旅行のようなこともしました。築地に行ったり、鎌倉に行ったり。また、パートナーの寮の友人たちとも交流することもあり、ボーリングをしたり、居酒屋に行ったりもしました。
今まで海外の友人と交流したときも、英語をろくに話せない自分にとって、彼らとのコミュニケーションは難しさを感じることが多々ありました。しかし今回の経験は、コミュニケーションは言葉を通して行われるけれど、言葉だけではなく、何か伝えたいという気持ちがあれば何とか伝わる、ということを知る機会にもなったと思います。当初はイタリア語を勉強することが目的でしたが、この体験をもとに、英語を勉強したいというモチベーションが急激に上がりました。互いの母語を教え合う、というこのプログラムの目的とは少しそれてしまったかもしれないが、それもまた、このプログラムに参加したことの意義になるのではないかと思います。
このプログラムは、日本にいながら、異文化を感じられる非常にいい経験となりました。パートナーの日本語を学ぶ姿勢は自分にとって刺激になったし、なんと言っても異なるバックグラウンドを持つ友人を持つことができるのは、このプログラムに参加する大きな意義であると思います。語学を学ぶ上でのモチベーションにもなります。ぜひ、積極的な参加をお勧めします。私は、プログラムは終わってしまいましたが、これからも連絡を取り、パートナーが帰国するまでは、日本を肌で感じられるところに出かけたり、ただ遊びに行ったりしたいと思っています。