法学部 若尾 美紀
アウトリーチプログラムとは、日本人学生と留学生がペアになり留学生の出身国について日本の小中高生へ授業をするものです。今回私は大阪にある、早稲田摂稜高校を訪れました。プログラム本番である、大阪での2日間も楽しかったですが、実際にはそれ以前の授業準備の打ち合わせが予想以上に楽しかったです。私のペアは韓国出身の留学生でした。文化、政治、経済など多くの分野で、韓国は日本にとって重要な位置を占めており、共通部分やお互いによく知っている部分が多いです。だからこそ、授業では高校生が今まで知らなかった一面を取り上げるために、事前準備を入念に行いました。私たちは日韓の違いを見つけるために、お互いのバックグラウンドや日常、疑問点など何でも話し合いました。ミーティングでは度々話が脱線してしまいましたが、そのお陰で授業に使える面白いネタに気が付くこともありました。授業作成という今回のプログラムの目的があったからこそ、お互いに何でも気兼ねなく話し、仲良くなることができたと思います。
大阪でのプログラム期間では国籍だけでなく、年齢も多様な参加者と話しができたことが有意義でした。日本人学生は国際教養学部生が多く、法学部の学部生は私だけでしたが、すぐにみんなと打ち解けられ、国教の雰囲気も味わいました。摂陵に着くと、宿泊した寮の寮生との交流会やウェルカムパーティーなど、様々にもてなしてくれました。授業では、高校生が積極的に参加してくれた姿が印象的で嬉しかったです。
プログラムを終え現地解散後は、ペアの韓国人留学生と一緒に2人で京都へ行き、私が日本の歴史や文化を紹介しました。私たちはそこでも、お互いに気がついた文化の違いについて話しました。全く異なるバックグラウンドを持ちながら共通の興味を持ち、何でも話せる友達ができたことは私にとって大切な財産になったと思います。
あなたも国際交流や授業体験、新たな友達に出会うことができるアウトリーチプログラムに参加してみませんか?

アウトリーチ授業の風景(photo by ICC)
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これは、2022年9月9~10日に開催されたアウトリーチ・プログラムの感想文です。
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