Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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とても貴重な体験 にほんごペラペラクラブ サポーターレポート

日本語教育研究センター(CJL)タク  ハネカ

私は2022年6月の「にほんごペラペラクラブ」にサポーターとして参加しました。以前にIntercultural Communication Center(ICC)の活動に参加したことがあり、今回も「にほんごペラペラクラブサポーター募集」のメールをもらった時から参加してみようと思いました。

「にほんごペラペラクラブ」約一時間の活動は、クラブ参加者とサポーターで少人数のグループを作り、最初にアイスブレイクで簡単なゲームをしたのち、メイントークを行うという流れでした。新型コロナウイルスの影響により、今学期(22春)もオンラインでの開催となりましたが、私のような海外から参加する人にとって、場所を問わず参加できるというのはとてもありがたいことでした。

私が参加した6月の活動の中で、特に印象に残ったアクティビティは「日本昔ばなしクイズ」です。昔ばなしのストーリーをクイズ形式にしたもので、日本の昔ばなしを知ってもらいたいというのが趣旨の活動です。サポーターには事前に活動内容がメールで通知され、資料等も配布されます。資料には「桃太郎」、「浦島太郎」、「鶴の恩返し」、「花咲かじいさん」と載っていました。念のためストーリーをおさらいしてからクラブ活動に臨みました。

実際にどんな流れなのかというと「桃太郎」の場合、桃太郎が黍団子をもって鬼退治に行こうとするところまでストーリーとして開示されます。この後どうなったのかを選択式で予測してもらうのですが、以下が提示される選択肢です。

A、道中で流れてくる桃を見つけ、中から出てきた女の子と鬼退治へ行くことにした
B、道中でキジ、トラ、ウサギに黍団子を盗まれそうになり、戦って全勝利する
C、道中でイヌ、サル、キジに黍団子をあげる代わりに一緒に鬼退治に行くことにした

「みなさん、どれだと思いますか?」と私が聞くと、全員一致でCを選びました。
「桃太郎という物語は知っていましたか?」
「日本語を勉強する時に読んだことがあります」
「そうなんですね!でも私はAやBの展開も見てみたいですね」
「そういえば、なぜ桃太郎はイヌ、サル、キジと一緒に鬼退治に行ったのですか?」

それは「丑寅の方角に鬼門があって、その反対の方角の生き物が申猿、酉鳥、戌犬であったから(羊は角があるため避けられた)説」が有力と内心では分かっていましたが、いざこれを説明するとなると難しいものです。まず干支の十二支から始めなくてはなりません。時間が少し押してきたということもあり、最終的には「干支の十二支が関係しているから調べてみて」とこの話題を切り上げました。今の私では相手に納得のいくような説明はできかねると無力感を感じたものです。

ちなみに他の選択肢(AやB)を考えたのはICCスタッフの方々で、センスが抜群で驚きました!

ICCのポスターで「にほんごペラペラクラブ」は「日本語を勉強中の学生が楽しみながら日本語会話の実践を行うプログラム」と紹介されていますが、それだけではないと思います。日本語会話の実践を行うということは、話し手がいて、聞き手がいることを意味します。当然そこにはコミュニケーションが生まれますし、しかも互いに異なった文化背景を持つため、より複雑な異文化コミュニケーションになりうると思います。クラブ活動が終わって、「こうしていたらよかったな」「ああしていたらよかったな」と思うことは幾度となくありました。もっと相手に理解してもらえる、もっと相手を理解できると強く思いクラブに参加しました。とても貴重な体験だったと思います。同時に、「にほんごペラペラクラブ」に参加して、多くの学びがありました。それは異文化コミュニケーションに限らず、自分の文化にもう一度向き合ういい機会になったと思います。

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