早稲田摂陵高等学校 2年
前田
12月18日、待ちに待った交換留学生交流会が行われました。
僕がこの交流会を通して感じたのは、「言語」という壁より「文化」の壁の方が遥かに高く厚いということです。
今回の交流会では、2時間程留学生の方々と一緒に日本文化の代表でもある折り紙をし、その後、2時間程留学生の方々から各国のお話を伺いました。
僕のグループでは、中国出身の方とロシア出身の方からお話を聞き、それぞれの国の文化や特徴等を学びました。その中でも特に印象が残っているのが、色々な面での「文化」の違いです。日本は世界の中でも群を抜いて独特の文化を持った国だということは知っていました。
実際に日本以外の国と比べるとその違いをとても感じました。
例えば食文化です。日本食の代表とも言える寿司は、酢飯の上に生魚を乗せて食べます。ところが、実は生魚を食す国は少数派であり、日本以外では、フィリピンやオランダなど限られているそうです。中国のお寿司屋さんではカリフォルニアロールといった生の魚介類を使わないお寿司が主流なのだそうです。そのため、日本の生魚が乗ったお寿司を食べるのは少し抵抗があるということです。この話を聞いた時、「え、それって寿司と呼べなくないか?」と思いました。また同時に、島国という閉鎖的な環境で築き上げてきた日本独特の文化を感じとても驚きました。
留学生とのお話の中でもう一つ驚いたのが「言葉は違っても同じ人間同士なので、案外伝えたいことはジェスチャーなんかで伝わったりするんですよ」という言葉です。勿論、「会話」をする上では言語というものは非常に重要な役割を果たします。しかし、コミュニケーションの方法は会話だけでないということです。
今回の交流会では本当に多くのことを学ぶことができました。早稲田大学には日本の学生だけでなく、多国籍の留学生がいるそうです。技術が発達し、今や多くの人が持っているスマートフォンで様々な言語を同時翻訳することもできます。だからこそ「言語」による交流も勿論重要ですが、それ以上に互いの「文化」を尊重し合うことが大事なのだと感じました。
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これは、2021年12月17~18日に開催されたアウトリーチ・プログラムの感想レポートです。
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