Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

新たな視点や発見を与えてくれた ICCアウトリーチプログラム 参加者レポート

教育学部公共市民学専修
三木 麻綾

私がアウトリーチプログラムに参加しようと考えたのは、外国に籍を持つ人との交流や高校生に授業を行うというプログラム内容が、教育に関する仕事に就くことを目標とする私にとって貴重な経験や新たな視点を得られると考えたからです。海外への渡航歴もほとんどなく、英語も得意とは言えない私にとってこのプログラムに参加することはかなりの挑戦でしたが、大学生の間にしか経験できないことは後悔せずにやっておきたいという気持ちからプログラムへの参加を決意しました。

結果としてこのプログラムは、刺激と発見の連続でした。はじめに、私と一緒に授業を行った中国出身の李さんと事前に二人で集まり当日行う授業案について話し合っていたのですが、中国の生徒の学校事情や学習事情など、初めて触れる「生きた」中国の文化は日本育ちの私がほとんど知らないことばかりで、驚きと発見が止まりませんでした。また李さんと話すことで得た感動や発見を生徒にどうすれば興味を持って聞いてもらえるのだろうかと思考を重ねることも、とても面白い経験でした。プログラム当日はほかのペアの方とも顔合わせをし、移動中の新幹線に乗っている間は他のペアの方とお話ししていたのですが、そこでも留学生の国と日本との価値観の違いや国際的な時事問題に関する意見交換、英語の学習方法などといった話で盛り上がり、プログラム外でも勉強になることばかりでした。

学校に着いてからは宿泊する寮の生徒達からの手厚いおもてなしを受け、生徒との交流を通して少しずつプログラムのメンバーと親睦を深められたように思います。それぞれ文化の異なる留学生と対等の関係で話し、笑い合うことができた経験は、異文化交流というのは仰々しいものではなく、互いを受け入れ合う心同士の交流なのだと気づかせてくれたように思います。

授業本番は時間が足りず、当初予定していた通りに授業を行うことができませんでしたが、生徒の反応も好意的で、先生からも「面白かったよ」とのお声をいただくことができました。特に中国語を使った伝言ゲームは非常に盛り上がりました。中には中国語の発音がとても良い生徒もおり、その子の将来を想像すると、この授業は生徒に新しい可能性や視点を見出す機会となることができたのかなと、私自身も充実感ややりがいを感じることができました。

私のように海外渡航歴がなく、また英語も得意ではない人にとってはこのプログラムは非常にハードルの高いものに感じられるかもしれません。しかし、「他人から見聞きしたもの」と「実際に経験したこと」というのには大きな隔たりがあります。教育や国際関連に少しでも興味がある人は、少しの勇気をもってぜひチャレンジしてみてください。経験から得た知識や視点は自分の血となり肉となり、きっと今後の人生を生きるうえでの大きな力となってくれるはずです。

授業の様子(Image by ICC)

*  *  *

ICCでは年に複数回のアウトリーチプログラムとスクールビジットを行っています。小・中・高校で異文化理解の授業を作ってやってみたい方はぜひ応募してください!案内を見逃さないためにはICC Newsへの登録が一番です!

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/icc/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる