H.H.(学生スタッフリーダー)
はじめに
寒さが和らいだ今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
この度、2020年10月29日開催「オンライン・トークセッション:Withコロナ時代の大学生として、僕たちはどう生きるか~新しい時代の「本・人・旅」と多様性の考え方~」を企画させていただきました、ICC学生スタッフリーダーのH.H.です!
新型コロナウイルス感染防止の観点から当日はオンライン開催となりましたが、たくさんの方々にお集まりいただきました。ゲストスピーカーの出口治明様をはじめ、本講演会の開催にご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
企画のきっかけ:いまの時代に必要なものは?
2020年。未だに猛威をふるい続ける新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、私たち大学生の日常も大きな変化を迫られる一年になりました。
私自身も大学の講義がオンラインになったこともあり、今年の春から秋にかけて故郷の大分県に帰省していたのですが、インターネットを通じて友人たちから、
「一年以上前から準備していた留学に行くことができなくなった」
「アルバイトのシフトが削られ、サークルの予定もほぼ全て無くなり、毎日を悶々と過ごしている」
「就職活動で第一志望の企業が今年度の採用を中止してしまった」
といった多くの辛い声を聞きました。
私自身も今年の春は就職活動の真っ只中であったため、面接の延期などで先の見えない不安な日々でした。
そのような状況に直面した際、激流のようなこの時代の中で、そこに完全に飲み込まれてしまうのではなく、少しでも自分の足腰で立ち、流されない力を持つことが大切なのではないかと思いました。その力とは大局観や教養と言われるものだと思います。
また、新型コロナウイルスは私たち一人一人にとって全く未知の存在でした。今まで自分の生きる世界の中では出会わなかった物事。それに接した時に拒否反応を示してシャットアウトしてしまうのか。見て見ぬふりをして、なるべく関わらないようにするのか。真正面から向き合うのか。人によって態度はそれぞれ違うと思いますが、これはICCが取り組んでいる多様性というテーマに通じるものがあると思います。
そのような思いのもと、日本でも随一のダイバーシティ推進を行われている大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学で学長を務められ、歴史や教養をテーマに多くのベストセラーを執筆されている出口治明様に、コロナ時代の大学生に「足腰を鍛えるヒント」と「多様性を考えるヒント」を講義していただきたいと考え、本講演会をご依頼しました。
当日の講演会
当日は、全く事情の異なるWithコロナとポストコロナをそれぞれ明確に定義して、時間軸を分けて考えなければならないというお話から、日本社会のジェンダーギャップの問題、産業構造や多国籍、学歴といった切り口でダイバーシティの問題についても論じて頂きました。
日本史や世界史、国際機関の発表しているデータといった、出口様の提唱されている「タテ・ヨコ・算数」をふんだんに織り交ぜながら、分かり易く現代社会を解説していただく約1時間の講演会となりました。
本来ならば本レポート内でより詳細な内容をお知らせするのですが、この度、出口様並びに立命館アジア太平洋大学様のご厚意により、本講演会の様子をICCの公式YouTubeチャンネルにて2021年3月31日まで公開させていただけることとなりました。
そのため、本レポートをご覧の皆さんには、ぜひYouTubeにて本講演会をお楽しみいただければと思います(日本語字幕付き動画)。
おわりに
2021年も引き続き、今までのように「人」と直接会うことや、人と触れ合う「旅」をすることは困難な状況が続くと思われます。しかし、私たちの4年間という限られた大学生活の時間は基本的には変わりません。
このような時勢ではありますが、少しでも皆さんが自分にとってより豊かな大学生活の過ごし方を模索し、卒業する際に、「コロナで大変な時期だったけど、自分なりに良い大学生活を過ごせた」と思えるようなヒントが本講演会から得ることができましたら幸いです。
改めまして、本講演会にご協力・ご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました!