Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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Even a chance acquaintance is decreed by destiny(袖振り合うも多生の縁)日英オンライン・エクスチェンジ・プログラム 参加者レポート

先進理工学部3年 加藤 夏乃

私は1年生のときから毎年このプログラムに参加していて、今回で3回目になります。2年前に初めて応募したときを思い返すと、海外の大学生と上手く会話できるか不安でいっぱいでした。しかしいざプログラムが開始すると、相手の話すことが分かり自分の思いが伝わる瞬間、視野が広がる感覚を何度も味わい、毎回のセッションを待ち遠しく感じていました。学生同士ならではの、大学生活や将来に関する話題について対等な立場で話し合えるチャンスは、日英オンライン・エクスチェンジ・プログラムの醍醐味であると思います。

今回パートナーとしてマッチングされたのは、シドニー大学のSeanさんです。Seanさんは韓国出身で、日本語と韓国語の教師を目指して教育学を学んでいます。セッション初回、まずは自己紹介をしましたが、そこで衝撃の事実が発覚しました。なんと,お互い一卵性の双子だったのです。あまりの驚きに、”What a coincidence!” と声がそろったことを鮮明に記憶しています。これほど教科書通りのシチュエーションは後にも先にもないだろうと思っています。

毎回の会話のテーマは特に設定せず、大学で学んでいることや最近の出来事、双子あるあるなど、その時に話したいと思ったテーマで会話を楽しみました。例えば、教育学を学んでいるSeanさんからオーストラリアと韓国の教育システムについて教えてもらったり、私が自身の研究テーマについて説明しました。お互いが相手の専攻への専門知識がない分、分かりやすく説明する力がつき、新たな角度からの質問を受けて、より理解が深まりました。さらに、この1年間は世界的に大学の授業がオンラインで行われていたことから、お互いの大学のオンライン授業の様子を話し合う機会が多くありました。例えば、どんなLMSを使っているの?ビデオはONにしている?テストはどうやって受けているの?など、コロナ禍で身近になったテーマについて海外の大学生と意見を共有できたことで、難しい状況を世界中で一丸となって乗り越えようとしているのだと実感しました。

また、お互いの言語学習のサポートも充実させることができました。私たちは主に自分の学んでいる言語を使って話し、難しいと感じたときに母語を混ぜながら補足するというスタイルで会話をしました。Seanさんは日本の映画や動画を見て、気になった表現を質問してくれました。それに対し、私は日本語や英語でニュアンスの違いやシーンに応じた使い分け方を説明しましたが、無意識に使っている日本語を見直し、分かりやすく説明することの難しさを学びました。また、Seanさんにとっても英語は第二言語であり、さらに教師を目指して学んでいるという立場を生かし、英語学習者の私に分かりやすいように英語を話してくれたり、日本語を織り交ぜながら丁寧に説明してくれました。このように、相手が理解しやすいような話し方を少しずつ意識することで、お互いが快適に学ぶことができ、有意義な交流をすることができました。

セッションの頻度は主に1週間に1回でしたが、勉強や他の用事で忙しいときはSkypeのチャットを使って柔軟に予定を変更し、無理のないペースで進めていました。また、日本とシドニーの時差は2時間なので、深夜や早朝などの極端な時間帯を避けて交流することができました。

本プログラムから得られるものはたくさんありますが、私は「海外に友達ができる」という点が最も魅力的であると感じます。偶然マッチングされた友達同士で始めは不安に思われるかもしれません。しかし少し勇気を出すだけで、その友達がぐっと世界を広げてくれます。これからも新しい世界を見られるように、また見せてあげられるように、交流を続けていきたいと思います。

 

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