Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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企画者レポート:出会いこそ、生きる力〜 女優 サヘル・ローズ氏が語る異文化理解とは

ICC オンライン・トーク・セッション (2021年1月12日)

イベント広報ポスター(by W.K.)

 W.K., ICC学生スタッフリーダー
国際教養学部

 はじめに 

 みなさん、こんにちは。2021年1月12日に開催したICCトークセッション「出会いこそ、生きる力〜女優・サヘル・ローズ氏が語る異文化理解とは〜」にご参加いただき、本当にありがとうございました。企画者の学生スタッフW.K.です。コロナ感染拡大の影響によるイベントの実施形態の変更など、準備の上で大変な部分もありましたが、無事に開催することができ、多くの方にご参加いただけたことに、とても感謝しています。今回は、この場をお借りして、本企画にかけた想いやイベントを通して感じたことなどについて書きたいと思います。 

 

企画の背景 

 私が初めてサヘル・ローズさんを知ったきっかけは、テレビ番組でした。特に「ネプ&イモトの世界番付」、「サヘル・ローズのイチオシNIPPON」が印象に残っていて、サヘルさんの明るくパワフルな人柄に魅了されたのを覚えています。それから4年ほど経ってから、ドキュメンタリー番組やインタビュー記事を通して、サヘルさんが日本で活躍されるまでに、想像もできないほど大変なご経験をされていたことを知りました。サヘルさんは、イラク戦争中にイランで生まれ、4歳で戦争孤児となって孤児院で育ち、8歳で養母のフローラさんと共に来日されました。その後、学校でのいじめなど、人種や文化の違いや偏見による様々な困難を乗り越えて、現在の女優としての道を切り開かれました。さらに、女優・タレントとしての活動に留まらず、日本の児童養護施設のサポートを行ったり、様々な記事・番組等を通してご自分のルーツであるイランの文化の魅力を発信されたり、バングラデシュ・イラクなどを旅して出会った貧困や紛争に苦しむ人々の支援に精力的に取り組まれています。ご自身でもよくおっしゃっているように、サヘルさんは「外国人だから」、「女性だから」などのしがらみに囚われることなく、「個人」として自分らしく生きることを大切に活動されていて、その姿勢に、私も「サヘルさんのように諦めず前向きに努力できる人になりたい」と、とても勇気付けられました。 そして、サヘルさんの日本での異文化体験や、国内・海外での支援活動、生き様は、まさに異文化理解の促進を目指すICCのコンセプトにぴったりだと感じ、この企画に至りました 

また、私は特に今のこのタイミングでサヘルさんからお話を伺うことに、大きな意味を感じていました。サヘルさんぜひお話しいただきたいテーマとして、「人との出会い人生に与える影響そして表現者としてのコミュニケーションの秘訣がありました。コロナの影響で、人との接触を避けた生活が求められ、ますます「人との繋がりを感じにくくなっている現在の状況下で、どのようにすれば相手と心を通わせることができるのか、アドバイスをいただきたいと思ったたからです。様々な異文化による困難を経験し、表現・コミュニケーションのスペシャリストであるサヘルさんこそ、コロナによる人に対する不信感、差別が問題視される 社会において、様々な不安を抱える人に生きる希望を与えるようなメッセージを伝えてくださるに違いない、と確信していました。

サヘルさんは、大変お忙しい中にも関わらず、快くオファーを受けてくださりました。当初は、20名程の早大生を限定とした会場での対面形式と、ウェビナーでのオンライン同時配信の両方の形での実施を予定していましたが、新型コロナ感染拡大、緊急事態宣言などの影響により、やむを得ず完全オンラインの形式で開催することとなりました。残念な気持ちもありましたが、ゲスト・スタッフ・参加者の安全を守るのが第一なので、オンラインでも充実したイベントになるように頑張ろう、と気持ちを切り替えて準備を進めることができました。 

 

イベント当日

 そしてトークセッション当日。サヘルさんがご自身の SNSから情報発信をしてくださったおかげもあり、最終的には87名もの方にご参加いただくことができました。画面越しで初めてサヘルさんにお会いした瞬間は、とても嬉しくてハイテンションになってしまいました(笑)。イベント前の打ち合わせの段階から、とても優しく、気さくに話してくださったので、緊張がほぐれました。 

ご講演の中でサヘルさんは、自身の経験をもとに、異文化理解や、言葉が持つ影響力の大きさ、コロナ禍だからこそ大切にすべき他者への思いやりについて力強く、丁寧に、参加者一人一人に優しく語りかけるようにお話くださりました。まさに聴く人を魅了する、表現力に満ち溢れたお話で、聴き入るあまり自分が運営スタッフであることを忘れてしまいそうになるほどでした。Zoomウェビナーを使用し、特に参加者に資料などを活用せず、サヘルさんのお顔が常に見えた状態だけでお話しいただけたことも、アットホームな雰囲気作りにつながり良かったと思います。 

特に印象に残っているお話をいくつかご紹介します。サヘルさんは「言葉」について、「誰かを勇気付け癒すことにもなる一方で、無意識のうちに人の心を深く傷つけてしまう危険性を持っている」、「発した人の経験や考えを映し出している」、とおっしゃっていました。また、人と出会う中で、文化や価値観が衝突してしまう時もあるけれど、それは違った角度からの視点を学ぶ機会だと捉えていらっしゃるそうです。私も、自分の言葉に責任を持ち、意見の相違も「学び」に変えていけるように日頃から意識していきたいと思いました。そして、「毎日、何気なく過ごしてしまっている私たちの日々の生活は、決して当たり前ではなく、今自分が生かされていることに対して感謝の気持ちを持ち続けて欲しい」というメッセージに、強く心を打たれました。まずは、自分の恵まれた環境を自覚するのが第一歩であり、そこから周りや世界に目を向けて想いを寄せることが大切であり、それを発信することで、優しさの連鎖が生まれ、広がっていく、とのことでした。 

サヘルさんと筆者(by W.K.)

最後に 

 イベントは、多くの参加者の方に大変満足いただき、大きな成功を収めることができました。「サヘルさんの言葉に励まされ、勇気をもらった」「自分 も生かされている日々に感謝して歩んでいきたい」など、 多くの感動の声が参加者から寄せられました。その一つ一つが、企画者として本当に嬉しかったです。ICC学生スタッフの活動に 誇りとやりがいを感じるとともに、ICCで沢山の支えを得て貴重な経験を積めていることに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。ゲストスピーカーのサヘル・ローズさん、本当にありがとうございました。これからも1ファンとして応援させていただこうと思います。そして、コロナ禍の大変な状況にも関わらず、イベントにご協力いただいた全ての方々、参加してくださった皆様に心からお礼申し上げます。イベントを通して皆様とまたお会いできる日を楽しみにしています。 

 

 

 

 

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