H.H. (学生スタッフリーダー)
はじめに
みなさん、こんにちは!
10月25日(金)に行われた、ICC初のバックパッカープレゼン&交流会イベント「ICC×世界旅行研究会 集え!未来のバックパッカー! ~ひとり旅のイロハをたっぷり話します~」の企画と運営を担当した、学生スタッフリーダーのH.H.です!
今回の企画者レポートでは、本企画にこめた思いを知っていただくため、イベントを企画したきっかけや目的についてお伝えしたいと思います。
バックパッカーってどんなイメージ?
「バックパッカー」
ときいて皆さんは何を思い浮かべますか?
インドのガンジス川のほとりでたそがれる若者
古くて汚い安宿で寝泊まりする人
「自転車で世界一周!」などの模様を発信するYouTuber
「ヒッチハイクで世界を旅しよう!」と、風に吹かれて生きてゆくお笑い芸人
色んなイメージがあると思いますが、
きっとそれはバックパッカーのほんの一部にすぎません。
バックパッカーを、「興味の赴くままに、色々な土地を巡る人」とするならば、十人十色、百人百色の、「自分だけの100パーセント自由な外国経験」ができるからです。
休学をして感じた、「キッカケとなる情報の少なさ」
僕は3年生になるタイミングで休学をして、半年間、淡路島の旅館で働いてお金を貯め、もう半年をかけてユーラシア大陸を横断する一人旅を行いました。
どうしてバックパッカーという手段を選んだかというと、
「民族・宗教問題に興味があり、学問として学ぶよりも自分で足を運び、実情を肌で感じたかった」からです。
そのため、特定の土地に定住して行う留学やボランティアではなく、バックパッカーが自分にとって最善の選択肢だと考えました。
しかし、その決断は相当にハードルの高いものでした。
九州は大分県で生まれ育ち、1200km離れた東京さえも異国の地のように感じていた僕は大学進学を機に上京するまで、この日本から出ることさえ一生ないと思っていました。
こんなにもグローバルグローバルと叫ばれる現代において、僕の人生におけるグローバル要素は実家から徒歩30分のマクドナルドだけでした。
これを読んでいる画面の向こうの皆さんのなかにも、僕のように全く国外経験がない大学生が少なからずいるのではないでしょうか。
そんなローカル早大生の、外国に対する壁を少しでも下げることができるならば望外の喜びだと思い、このイベントを企画しました!
そして外国経験の方法を考える際に、学内には留学やボランティアに興味のある学生の背中を押す機会はたくさんあるものの、バックパッカーを応援するイベントは一つもないことに気付きました。
そこで、サークルや学生団体ではなく、大学直属の機関でありながら学生との距離の近いICCだからこそ、外国経験の「第三の選択肢」としてバックパッカーを応援することに大きな意義があると考えたのも、今回のイベントを企画したもう一つの目的です!
「壁を下げて、ワクワクを届ける」
しかし、多くの人はバックパッカーに対して、「危険・怖い」というイメージを持っていると思います。
確かに、外国では自分の身は自分で守らなければいけません。
留学や海外ボランティア、インターンでは特定の組織に所属して定住することになるので、一定の身の安全は保証されたうえで海外経験を積むことが出来ると思います。
しかし、バックパッカーとして日々を過ごすとなると、外出・移動・宿泊場所の変更などが非常に多いため、犯罪や事故に合わないための危機管理がとても大事になります。
その点においても、バックパッカーになるのであれば、犯罪や事故といったトラブルを未然に防ぐため、経験者の生の話を聴くことが本当に大切になってきます。
イベントではそういった「壁を下げること」に加えて、「自分も行ってみたい!というワクワクを届ける」ことを目的に、「世界旅行研究会」に所属する6名の個性豊かなバックパッカーたちから、
「なぜ一人旅をしようと思ったのか?」
「一人旅を通した自分自身の変化とは?」
「実際に体験した外国でのエピソード」
といったテーマに沿ってプレゼンテーションを行っていただきました。
「シベリア鉄道での地元の子供たちとの交流」
「アフリカのエチオピアで遭った狡猾なスリ被害」
「イランで感じた、メディアを通したイメージと現実とのギャップ」
「バルカン半島の山で遭難しかけた話」
など、
たくさんの実体験を踏まえて、いかに自分にとってバックパッカーとしての外国体験が実り多い経験になったかをたっぷり話してもらいました。
その後は、カフェ交流タイムということで、
6名のプレゼンターに加えて3名の世界旅行研究会員が各テーブルに座り、参加者と密な距離感で一人旅に関する質問や相談、談義ができる時間を設けました。
参加者アンケートでは、「もっと話をしたかった!」という声が多くあがるなど大盛況のイベントとなりました。(時間が足りなかった方、ごめんなさい。)
おわりに
イベント中に1年生の参加者の方とお話しするなかで、
「今まで一人で外国を旅するなんて自分には無理だと思っていたけど、皆さんの話をきいて勇気を出して飛び出してみようと思いました!」
という声を頂いたときはとても嬉しかったです。
僕自身、前述のように異文化から遠い環境で育ったため、外国なんて一生行くことのない遠すぎる世界だと感じていました。大学に入学してからも、既に外国経験が豊富な環境に育った人とのギャップを痛切に感じてきました。
しかし、せっかく色んなバックグラウンドを持った優秀な人たちが集まる場所に身を置き、時間にも余裕のある環境で大学生として過ごしているのだから、ひとりでも多くの学生がその環境を最大限に活かすことができれば、そしてそのサポートができれば、と思っています。
その一つの機会として、今回のイベントに80人を越える学生が来てくれて、視野を広がったという声を多く聴けたことで、開催してよかったと心から感じています。
これからも、ひとりでも多くの学生に、「異文化交流」・「外国経験」のキッカケを与えられるようにICCで頑張っていきます!
また皆さんとICCラウンジやイベントでお会いできることを楽しみにしています!