T.S.(学生スタッフリーダー)
Laba diena ! (こんにちは)
私は、6月19日に開催した「リトアニア文化ナイト」を企画した学生スタッフT.S.です。
皆さんはリトアニアという国を知っていますか。「バルト三国の一国で、人口は約280万人、旧市街が世界遺産にも認定されていることで有名な首都ヴィリニュスの他、数々の魅力的な都市があるリトアニアの事ね!」と思った皆さん、大正解です。逆に「あ、アフリカの国?」と思ってしまった皆さん!今回のイベントは特にそんな皆さんにリトアニアの事を知ってもらいたいと思い企画しました。
そういえば、イベント企画当時からお手伝い頂いたリトアニア人留学生のT.R.さんに初めて企画について相談した時こんな会話をした事が思い出されます。
企画者T.S:「リトアニアを紹介するイベントを企画したいんだ。」
T.R:「え!またなんで?」
企画者T.S:「実は、リトアニアに2週間行ったことがあって、その時に見たものや感じたことを学内で紹介したいんだ。」
T.R:「そうなのか。びっくりしたよ。というのも、日本ではリトアニアという国自体知らない人も多いから、こんなイベントを実施すること自体が驚きだよ。」
リトアニアというあまり有名ではない国出身の学生からすると自分の国だけを紹介するイベントは、驚くことだったと教えてくれました。とはいえ、私自身昨年の夏休みに約2週間リトアニアに行くまで、遠いヨーロッパの小国・リトアニアについて詳しくは知らなかったというのが正直なところです。
当日、リトアニアの大学生活を紹介するT.R.さん
昨年の夏休み、「千畝ブリッジングプロジェクト」という早稲田大学のサークルのプログラムの一環で杉原千畝ゆかりの地であるリトアニアに約2週間滞在しました。現地では、杉原千畝記念館や彼の石碑を訪れたり、旧市街を観光したり、ホストファミリーの家でホームステイなどをして過ごしました。この滞在を通じて、少しずつリトアニアという国への興味が深まるとともに、より多くの人にリトアニアという国を知ってもらいたいという思いが強くなっていきました。また、現地にはカウナスのヴィータウタス・マグヌス大学(VMU)を中心に学生が主体となって運営する「橋」という日本文化サークルがありました。「橋」の学生と簡単な自己紹介とお互いの文化紹介をする機会がありましたが、日本から遠く離れたリトアニアの地で、こうして日本に興味を持ち日本のことや日本語を勉強している学生がいることを知れてとても嬉しかったですし、このような学生との交流が今後もさらに続いていければという思いを抱きました。ちなみに、アジア研究センターが設置されているこのVMUには、なんと「杉原講堂」なるものがありました。ぜひ、「杉原講堂」を見てみたいと思い、当日係員の人に無理を言って中に入らせてもらいました。(そんなお願いをされることはほとんどないそうで、怪訝な顔をされましたが。)
昨年、訪れたカウナスの杉原記念館。
そうした思いのもとスタートアップした当イベントですが、企画段階においてはなかなか一筋縄には行きませんでした。私自身、リトアニア人や関係者との直接的なコネクションはほとんど無く、一からメールなどの手段に頼りながら企画を進めていきました。また、最後の最後まで協力先団体の連絡を待ったり、プログラム内容を修正したりするなど終始バタバタしました。
そうして迎えたイベント当日ですが、たいへん多くの方にお越し頂くことができ嬉しく思っています。イベントは、駐日リトアニア共和国大使館のバルブオリス大使のオープニングプレゼンテーションで始まりました。大使にはリトアニアの歴史や日本との交流関係についてお話し頂きました。20分という短い時間ではありましたが、ジョークを交えながらのプレゼンテーションはとても良い雰囲気でしたし、とても気さくで魅力的なお人柄でした。(イベント運営上の理由で、「残り5分です」というカンペを出させてもらったのですが、「国連みたいだね!」とつっこまれました。)次に、リトアニア政府観光局の能登様より観光についてご紹介頂きました。カウナスやヴィリニュスといった有名都市は日本でもある程度知っている方がいるかもしれませんが、それ以外の都市についても小ネタを挟みながら分かりやすくご紹介頂いたので、イベントであることを忘れて、リトアニア旅行に行ったような気分になりました。リトアニア料理の紹介の時には、時間的にも皆さんおなかがすいて仕方がなかったのではないでしょうか。ピンクスープやツェペリナイなど見た目にインパクトのある食べ物が多いリトアニア料理ですが、味もとてもおいしいことは保証致します。ただし、能登様もご指摘の通り食べ過ぎには十分注意してください!さらにリトアニア人留学生には、リトアニアの大学生活についてお話し頂きました。大学の中にバーがあるなんて、驚きと同時にうらやましいと思いました。このように日本との文化や風土の違いを知ることはとても興味深かったです。最後には、企画者自身がプレゼンターとなりリトアニア語のクイズを行いました。皆さんは何問分かりましたか。ぜひ、今回ご紹介した単語をリトアニアに行った時に使ってみて下さい。また、今回は特別にリトアニアショップPasaka様よりご協賛いただき、こだわりのリトアニア産生はちみつを先着80名様にお渡しすることができました。はちみつはリトアニアを代表する名産品の一つですが、リトアニアには、日本ではあまり知られていない色々な食べ方があるんです!詳しくは、Pasaka様のホームページ(https://www.pasaka.jp/)に載っているのでぜひ確認してみて下さい!
イベント後、大使と写真を撮りました。
こうして、手探りの状態で一つ一つ苦戦しながらも進めてきたイベントが終わった今、ICC学生スタッフとしてリトアニアに関する大規模のイベントを学内で実施することができたことを嬉しく思っています。皆さんにとっても、リトアニアという国を新しく知る機会になっていましたら幸いです。是非、より多くの方がこの美しい国に足を運んでくれたらうれしいですし、私も今後もリトアニアとのつながりを大切にしていきたいと思います。
(なおラウンジには、リトアニア政府観光局様より頂きました観光パンフレットを置いております。よろしければご自由にお持ち下さい。※下写真)