Intercultural Communication Center(ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

ICC参加者レポート:世界のマンガ&アニメカフェ

早稲田大学公認サークルいじけっ子マンガ集団
文化構想学部2年
村下直喜

本イベントにサポーターとして参加したことで改めて感じたのは、外国で生まれ育った人々、特に、日本へとやってきた留学生の、アニメ・マンガといったカルチャーへの関心の高さでした。

この「関心の高さ」については、現在ではインターネットや書籍などを通じても窺い知ることができます。日本で過ごす私達は日本の諸文化が「Anime」として諸外国で親しまれていることを知識として知っていますし、ひとたび秋葉原のような街に繰り出せば、「Anime」を求めて飛び交う様々な言語を聞くこともできます。(大局を知りながら)わざわざイベントで特定個人の留学生と交流することにはどんな意味があるでしょうか。

左から2番めが村下さん

私は、自分の想像・常識・価値観を超えたひとりの他者に向き合うことそのものに「意味」を求めることができると思います。

自分と同じ他者はいません。それなのに、私達はつい自分と共通点を持つ他者に対し他の部分でも価値観を共有していると思いがちです。

「他者は異なる価値観を持っている」ということから出発したいもの。

これは辛さを伴う現実ですが、それでもアニメ・マンガはコミュニケーションを助けてくれました。プレゼン中、日本で作られたアニメの名前を挙げるたび、留学生の方々から返ってきた確かな反応。アニメ・マンガを扱う大学サークルではどんなことをしているのか、どのように参加できるのかと、閉会後にも次々寄せられた質問。

このようなひとつひとつの声を過小・過大評価しないよう心がけながら、諦めずにコミュニケーションの形を模索することができたと思いますし、留学生との交流という場はこのような意志に応え助けてくれたように感じました。

イベントの様子

 

 

ある文化を通じ、異なる環境で育った人と人の間でコミュニケーションが成立している、このこと自体考えてみれば奇跡的なことです。

戦後日本のアニメ・マンガは、国境を超えうる性質をその初期から視野に入れてきた一方、ローカルな想像力の下で身近な生活や欲望をとらえ、日常の中にある娯楽としても存在し続けてきました。日本のアニメ・マンガが、この異なるベクトルの力をともに失うことなく国内外の他文化と相互に影響しあってきたことは、異なる価値観の人々に興味を抱かせる余地を残したように思います。それならば、アニメ・マンガに異文化が同居し、それでいて交流が試みられるのは不自然ではありません。そして、ひとたび海外の「Anime」ファンが背後に持つ文化の多様さに目を向けることができれば、日本のアニメ・マンガファン同士もまた全く異なる背景・価値観を持つ「異文化」存在であるという事実、さらには他者一般との相互不理解に対し、もう少しだけ明るい捉え方ができるようにも思うのです。

 

アニメ・マンガの何がそれほど人を惹きつけるのでしょうか?私は、作り手・売り手の創意工夫は勿論、それ自体は歴史に名を残すことのない無数の情熱と、その多様さにもよるものだと信じています。「Anime」の熱気は、一部の大ヒットした作品だけではなく、その他全ての創作や活動が見えるところ・見えないところで繋がりあって生み出されているはずです。

このように考えれば、今回のイベントもまたアニメ・マンガ文化の小さな一片だといえるでしょう。人と人が文化を通じて接触し、絶えず文化を紡ぎ更新していく、この途方もなく大きなうねりの一片に関わることができたとしたら、これほど嬉しいことはありません。

このような機会を与えてくださったスタッフの皆様、イベントに参加された大学生・大学院生の皆様、ありがとうございました。

Dates
  • 0402

    TUE
    2019

Place

ICCラウンジ

Tags
Posted

Wed, 15 May 2019

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WASEDA University

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