矢田部 真帆
文化構想学部 複合文化論系4年
ICC学生スタッフリーダー在籍期間
2015年10月ー2018年12月
卒業にあたり、私がスタッフとして経験したこと、感じたことをレポートとしてまとめてみます。「ICCの学生スタッフはどんなことをしているんだろう?」と思っている方の参考になれば幸いです。
ICCのスタッフになりたい
高校時代を国際科という学科で過ごしたこともあり、もともと「グローバル」「多文化共生」といったものに関心をもっていました。しかし同時に、「お互いを尊重する」といった聞こえのいい言葉で片付けられることに、いつも違和感を覚えていました。
だって、どう考えても同じ種類の人間といた方が楽です。阿吽の呼吸で事が進めば、伝達コストも省ける。でも、やっぱりそれってなんかつまらない。そんなモヤモヤを感じていたとき、ICC学生スタッフ募集の張り紙を見つけました。私は大学生活をかけてこの大きなテーマに取り組みたいと思い、スタッフになるべく面接に臨みました。
が、手応えはイマイチ…。「受からないかも」と落ち込んでいたところ、幸運なことに合格の連絡が。こうして採ってもらったからには成果で還元しようと心に誓い、業務初日を迎えました。
(ちなみにこんな始まりだったので、数年後、私を採用してくれた職員の方に「すごく成長したね!」、「今のプレゼン、悪くないじゃん(笑)。」と褒めていただいたときは、涙が出るほど嬉しかったです。)
ICCでいい交流の場を作りたい
先輩方は、大人数を前にして堂々とプレゼンし、細かいオフィスワークをてきぱきこなし、メールの文章も気配りに溢れている。そんな先輩たちがとにかく格好よくて、追いつきたくて、スタッフになってからは必死に業務をこなしました。その結果、大型のイベントを任せてもらえる機会が増え、ますます仕事が集まるという好循環(?)になっていきました。これは本当に有難いことです。「あなたなら任せられるから」と言葉にしてもらったときは使命感に燃えます(笑)。
オンラインコミュニティがどんどん広がる中で、オフラインで人と関わることにどうやったら魅力を感じてもらえるか、どうしたらよい交流ができるか、スタッフとして考え抜きました。ICCのイベントはいくつかのカテゴリーに分けられているのですが、私はその中でも規模の大きい「カントリーフェスタ」というイベントを3回担当しました。外部ゲストと関わったり、準備物の多いこのイベントは、私のマルチタスク能力や人をマネジメントする力を養ってくれたように思います。
ちなみに一番思い入れの強いイベントについては別ブログにまとめているのでこちらをご覧ください。
イベントの企画を通じて、業務の面でも様々な経験を積むことができました。たとえば、ICCではイベントの広報用ポスターを学生スタッフが作成します。私はデザインセンスなんてさっぱりない人間だと思っていたのですが、いざやってみると結構ハマってしまい、今では業務の域を出て、色使いや構図などを自分で勉強しています。もしスタッフでなければ、一生挑戦しなかったかもしれません。自分がワクワクするものに出会えてラッキーだったなと思っています。
ICCに貢献したい
そんな感じで必死にこなしているうちに、気がついたら卒業まで残り半年となった頃、「ある程度、イベント関連でやりたいことはやった。さて、卒業までに自分は何ができるのか。」と考えるようになりました。
模索の日々の中で、ある時、「私がやってきたことは、先輩方の積み重ねを基に丁寧に運営していたに過ぎない。私がこの組織に所属していた証として、ICCの発展に少しでも貢献したい」と思うようになりました。
そんなとき、私が課題だと感じたのは、組織内の制度でした。いつしか目標だった先輩方が卒業し、自分が後輩の面倒を見る立場になると、意外とどう教えたらいいかがわからなかったのです。そこで、先輩(メンター)のための研修を設けることを提案し、無事に制度化してもらうことができました。残念ながら、研修が一回りするのを見届ける前に卒業ということになりましたが、この研修がうまく機能することを願うばかりです。
おわりに
ここまでスタッフとしてのお仕事についてメインで書いてきましたが、いかがでしたか?普段、イベントで司会をしている姿やオフィスでパソコンをカタカタしている姿を見ている人にとっては、意外な一面だったかもしれませんね。
もちろん私自身も、ICCでたくさんの人に出会い、交流してきました。それで、冒頭の話に戻ると、私はスタッフとしての活動を通じて、異文化交流について一つの答えにたどり着きました。これについては別ブログにまとまっているので、よろしければこちらもどうぞ。
http://blog.waseda-icc.jp/?p=4223
学生スタッフとしてできることは無限にあります。もし、このレポートを読んで楽しそうだなと思ったら、ぜひ勇気を出してSSLにチャレンジしてみてください。もちろん、参加者としてでも大歓迎です。皆さんに、ICCで素敵な出会いがありますように!