Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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ICC企画者レポート:日本の伝統芸術「和菓子」体験教室~作って知りたい和菓子の世界~

ICC Student Staff Leader M.U.

私は10月1日に開催したICCジャパニーズ・カルチャー・ウィーク『日本の伝統芸術「和菓子」体験教室~作って知りたい和菓子の世界~』を企画した学生スタッフリーダーです。このレポートでは、私が企画に込めた「想い」とイベント開催までの裏話をしたいと思います。

私は中学高校と茶道部に所属していたので、和菓子に触れる機会が多くありました。季節感が表現された美しい和菓子を見ているだけで、なんだか楽しくなりませんか。それだけでなく、やさしい甘みで食べると幸せな気持ちになります。ICCは数多くのイベントを開催していますが、その中でも「日本文化紹介」や「料理教室」が参加者から人気だったので、ぜひ和菓子教室を開催したいと考えました。

まずは、イベントに協力してもらう和菓子屋を探し始めました。大学付近には歴史と趣のある和菓子屋が多くある中で、2017年4月にオープンした「七里香」という和菓子屋に注目しました。開業からまもなく、雑誌『ブルータス』特集の手土産ランキングにも選出されたことからも分かるように、素材や味にこだわった和菓子を販売されているお店です。近隣の小学校で和菓子教室を開催された経験もあったので、ぜひイベントの講師をお願いしたいと思いました。

講師を務めてくださった和菓子職人・中川氏

学内のサークルへ協力依頼をした経験はあったのですが、外部企業に協力依頼をするのは初めてのことでした。先輩スタッフの過去資料を参考にしながら、なんとか依頼書を作成し、先方へ連絡をするときは非常に緊張していたことを覚えています。初回の打ち合わせでお店へ足を運んだのは、イベント開催の3カ月前でした。振り返れば緊張でとても拙い説明でしたが、私は企画に込めた「想い」や七里香に協力してほしいという旨を話ました。お店の経営者の方も和菓子職人さんも非常に物腰が柔らかい優しい方々で、イベント協力に快諾していただくことができて、とりあえず一安心しました。

夏季休暇に入った8月から本格的にイベント準備を始めました。先方との打ち合わせを繰り返す中で、和菓子の種類・作り方などを試行錯誤してたどり着いたのが「もみじの練りきり」と「子持ち栗」の2種類の和菓子です。初めて試作品を見せていただいたときの感動を今でもはっきりと覚えています。私がイベントを通じて知ってもらいたい、季節感のある美しい和菓子の姿が、そこにはありました。

イベント実施に向けてもっとも大変だったのは、タイムマネジメントです。夏休みにゼミ活動やインターン、私的な旅行などもある中で十分な時間を確保することは大変でした。また、和菓子教室のほかに2つ企画担当をしているイベントがあったので、それらとスケジュールの折り合いを付けることも難しかったのです。しかし、イベントの開催が10月初めだったので、夏季休暇中から広報活動を開始しなければなりませんでした。ポスター作製も得意なほうではなかったので、これもまた先輩スタッフや職員からアドバイスを受けながら、何度も修正してやっと完成させました。ほかにも、和菓子のことを詳しく知らない学生に向けた和菓子の歴史に関するプレゼンテーションやレシピチラシの作成など、充実したイベントにするためにできることを一生懸命やりました。

料理教室というイベントの特性上、どうしても事前登録制にせざるを得ませんでした。定員は40名を予定しており、どれくらいの学生が申し込みをしてくれるかずっと不安でした。しかし、ふたを開けてみると予想を大幅に超える120名以上の学生に応募いただけたので、定員を上限ぎりぎりの56名まで増やすなど、イベント直前まで成功させるために奔走したことを覚えています。

イベント当日の様子

やれることをすべてやって、いよいよイベント当日。学生スタッフで会場設営をしたり、和菓子の材料を準備したりしていると、あっという間にイベントが始まる時刻になりました。挨拶の声は少し震えましたし、プレゼン原稿を少し読み間違えるなどの格好のつかない司会で恥ずかしかったです(笑)料理セッションでは、和菓子職人の方が気さくで丁寧な説明をしてくださったおかげで、参加者も難しい和菓子をなんとか完成させることができました。学生間のコミュニケーションも盛んで、とても充実したイベントになりました。

当日の参加者が作った和菓子

今回のイベントを通じて、はかなくて繊細な美しさを持つ日本の伝統芸術・和菓子の魅力を多くの学生に知ってもらうことができました。また、私個人はイベント実施に向けた集中力や成功させたときの満足感など、とても多くの貴重な体験をすることができました。今後もICCイベントを通じて、日本文化を知ってもらいたいと思います。

Dates
  • 1001

    MON
    2018

Place

大隈ガーデンハウス(25号館1階)

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