Intercultural Communication Center(ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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ICC企画者レポート:ICCトーク&ビジット「横浜の時間(れきし)を巡る旅」企画の舞台裏!

学生スタッフ K・T

このレポートに目を留めてくださったみなさん、こんにちは。ICCトーク&ビジット「横浜の時間(れきし)を巡る旅」を企画した学生スタッフです。結果的にいうと、すごく大変なイベントでした笑。しかし、学びも大きく、様々な方からのご協力もいただけました。今回はこの企画ができるまでの舞台裏を企画者視点からつづってみたいと思います。最後まで読んでいただければ嬉しいです。

「へんてこな土地」横浜。

「ずいぶん変なところに来ちゃったなぁ」

とぼんやり思ったのは、趣味の自転車でみなとみらい~横浜中華街周辺をツーリングしているときでした。私は、横浜に実家があるわけでもなければ、それまで横浜を訪れる機会もあまりありませんでした。つまり、その土地に精通していないという意味で、その瞬間、その場所において完全に「よそもの」でした。その「よそもの」にとって、横浜の光景はあまりにも異様で、きらきらと新鮮に映ったのです。―なぜか?それは、横浜の持つ景観に圧倒的な多面性があったからでした。みなとみらいにはコスモタワーをはじめとした高層ビルやモダンな建築物が整然と並んでいますが、ひとたび馬車道を通り、中華街を過ぎたと思えば、そこにはレトロな洋館や、山下公園がのんびりと広がっていたのです。ペダルが回るのに従って世界がまるっと変わっていってしまうようでした。さらに、足元に目を凝らしてみると、ありとあらゆるところに過去の歴史を彷彿とさせる碑文が当たり前のようにころりころりと座ってこちらを見上げています。私はその日、わずか3~4kmの間に凝縮された多面性に、ただただ圧倒されてしまったのでした。

そんな土地をICCの企画につなげようと考えたのはなぜでしょうか。実はあまり深く考えていませんでした。ただ、「おしゃれで集客性のあるイベントを企画したいな。・・・そうだ、横浜、どうだろう?」とぼんやりと思っていただけでした。しかし、私のモットーとして、「参加者には何かしら学びを得て帰って欲しい」という想いがあったため、ただ横浜の地域を巡るだけでなく、イベントの形式を「トーク&ビジット」として、横浜をよく知る方の講演を組み込むことにしました。したがって、ゲストスピーカーを依頼する方には、「横浜の何を伝えることが目的なのか」「どうして他のどこでもない横浜なのか」などの企画趣旨を分かりやすくお伝えする必要があります。どんなイベントでも趣旨をはっきりさせることはとても重要ですが、今回はゲストスピーカーにお願いすることが、趣旨をはっきりさせる契機になったのでした。そこで私は、もう一度横浜へ出向くことにしました。横浜の数ある魅力のうち、どんな魅力をテーマにするのか、今一度探すことにしたのです。

←レクチャー会場に選んだ横浜開港記念会館のステンドグラス

横浜が好き。その魅力はどこにある?

下見の時もやはり横浜は私の眼にはへんてこに映りました。一目で「ああ、横浜だなぁ」と分かってしまうほどの個性が生き生きとして、街そのものが胸を張って立っているのです。「この独自性はどこから来るのか?」というのが私の根源的な問いでした。横浜にあって、他の都市に無いものは何なのだろうか??頭を抱えながら歩いていると自然と視線が落ちていきます。落ちた視線の先にあったのは、あの「歴史の跡」でした。

「これだ!」と直感的に強く感じたことを今でも覚えています。横浜にあって、他の都市にみられないもの。それは、横浜ではありとあらゆるところに存在する「西洋文化の発信地」としての痕跡でした。調べてみると、横浜、中でも横浜市中区は、さまざまな西洋文化の発祥の地であり、今でもその跡が残っています。たとえば、「ざんぎりあたま」の発祥の地、アイスクリーム発祥の地、救急車発祥の地など、今では私たちの「スタンダード」となった文化の出発点が横浜だったのでした。そうした史実が記された碑文だけでなく、小さく古い洋館や、石畳の道などの景観も合わさって、横浜という土地そのものが、「歴史とモダンが融合した土地。素敵でしょ?」と私に語りかけてくるようでした。イベントの趣旨が決まりました。「『歴史とモダンが融合した土地、横浜』の魅力をレクチャーと散策の両方を通して、伝える」ということです。

 

足で稼いだ企画(今回のイベント手法をとった経緯)

イベントのコンセプトは決まりました。では、この魅力をどうすればうまく伝えられるのでしょう?いわゆる「目的と手段の整合性」を意識し始めなければなりません。考えなければいけないことは、1)「トークの内容」と2)「散策の場所と方法」でした。まずは、トークを依頼するゲストスピーカー探しです。担当していただいたフルタイム職員の紹介で、早稲田大学国際教養学部教授の陳 天璽先生(Prof. Chen, Tien Shi)にお願いすることになり、先生も快く引き受けてくださいました。先生は、横浜中華街で生まれ育った、「生粋の浜っこ」であって、横浜の歴史に関して、とても精通しておられる方でした。先生との打ち合わせでは、コンセプトをお伝えしたうえで、「中華街の役割と外国人の活躍」というテーマでレクチャーをしていただけることになりました。それだけでなく散策におすすめのスポットや歴史的に重要な箇所をいくつも挙げていただきました。これで1)「トークの内容」は大丈夫そうです。次は2)「散策の場所と方法」です。散策場所の候補は先生にいただいたものがたくさんあります。そのうちのどれを選択し、どれを切り離すのか。これに関しては考えるより行動したほうが早そうです。そこで私はもう一度横浜へ行くことに決めました。参加者にとって、見ごたえのあるスポットと、ルートを決めに行くために。今度は、広報用の写真撮影も同時に行います。私は、今度は一眼レフを片手に横浜の街を歩くのでした。

 

←出来上がったポスター。1から作るのは本当に大変でした。

 

参加者をスムーズに誘導するには?? ~仲間との共同~

2度目の下見を終えると、ある悩みが浮かんできました。どうやら、見ごたえのあるルートを作ると、参加者はおよそ4Km以上歩かなければならず、歩いているうちに、疲れて嫌になってしまう可能性がでてきたのです。モチベーションが下がると、会話も弾まなくなり、参加者の満足度も下がってしまいます。どうやって満足感を保ちつつ、ルートを周ってもらおう。一緒に担当していただいている職員さんや、同僚の学生スタッフに相談し、このころ決定した当日一緒に司会をしてもらう学生スタッフのパートナーとも何回もミーティングを重ねました。その結果、どうやら「お菓子のようなお土産があればよいかもしれない」という結論になりました。確かに、下見の際、ついつい大手まとめサイトを確認しながら、美味しくておしゃれなカフェを探してしまっていました。レトロでおしゃれな街を歩きながら、後でもらえるおいしいお菓子・・・「これだ!」再来です。早速協賛をいただくお店の候補を絞りにかかりました。最終的には、横浜元町霧笛楼様から、「煉瓦の誘惑」という歴史的にも関連のあるモチーフのお菓子をいただくことができました。本当に素晴らしいご協賛をいただけて、嬉しい限りでした。さらに、参加者がより主体的に交流を楽しめるように、その後も使える周辺散策マップを作成することや、巡ってもらうスポットごとに、笑える「お題」を設定して、思い出づくりをサポートすることもパートナーとの共同でのアイデア出しがあったからこそでした。そのおかげか、当日は参加者満足度が90%を超え、イベント終了後そろってご飯を食べに行ったグループもあったようでした。

←いただいた協賛品 口どけがまろやかで本当においしいんですよ!

 

最後に

今回は、ゲストスピーカーと、企業というそれぞれ別のセクターから支えていただいた企画でした。まず、ゲストスピーカーを快く引き受けてくださった、本学国際教養学部教授の陳天璽先生、並びに、急な協賛依頼にも関わらず、真摯に対応いいただいた横浜元町霧笛楼常務取締役 鈴木令二様に深くお礼申し上げます。

また、様々な問題が起きても明るく一緒に問題を解決してくれたパートナーにも、本当に感謝しきりです。自分のイベント企画もあり、補助で入ったイベントなのに、ハードな会議を何回も行うはめになってしまい本当にごめんなさい。。。そして最後に、今回のイベントを企画するに当たり、支えていただいた皆様に感謝申し上げるとともに、イベント企画者レポートを終えたいと思います。ありがとうございました!

←陳先生によるレクチャーの様子、引き込まれました!

 

 

 

 

 

 

←イベント参加者の散策の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dates
  • 0703

    TUE
    2018

Place

大隈ガーデンホール

Tags
Posted

Mon, 30 Jul 2018

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