A.S.(Student Staff Leader)
私は5月18日に開催したICCトークセッション「ジャーナリスト・増田ユリヤ氏が語る 移民大国フランスから考える日本の未来」を企画した学生スタッフです。
このイベントはICCで学生スタッフとなってから初めて自分自身で企画し実現させた第1号のイベントでした。そして私にとっての第1号イベントは後にも先にもこのトークセッションだけです。ですから、学生スタッフとして今回の企画立案から実施までを振り返り、不器用なりに初めての企画実現までの裏話と、イベント実現に向けて力を貸していただいたすべての人への感謝の気持ちをここに綴ろうと思います。またこのレポートを読んでいる方の中でもしICCの学生スタッフに興味を持っている方がいらっしゃれば、私たち学生スタッフがやっていることを知る1つのきっかけにしていただければ幸いです。

増田ユリヤ氏
私がこの企画に着手し始めたのは約7か月前の昨年の11月。企画案をICCに提出したときには、ゲストスピーカーである増田ユリヤ氏とは面識はないのはもちろんのこと、増田氏へのコンタクトのツテすらもありませんでした。とりあえずあったのは想いのみ。私が移民問題に関心を持ち始め行動を起こす大きなきっかけとなった、増田氏をお招きして移民に関するイベントをやりたい!ということだけです。
とりあえず増田氏にコンタクトをとれなければ話になりません。どこから増田氏にアプローチをかけようか…。増田氏と交友のありそうな著名人の連絡先をネット上で漁ってみたり、講演会依頼の仲介会社のサイトを見たりなどいろいろなことを試していました。
最終的にどのように増田氏に辿り着いたかといいますと、それは増田氏がご著書を出されている出版社の方への電話での突撃依頼です(笑)。急に電話をして、増田氏の連絡先を教えてくれ、などという私の常識外れ極まりないお願いを聞いてはいただけないだろう、と正直ほぼダメ元でした。しかし私のその予想は良い意味で裏切られることとなり、なんと担当編集者の方が私の企画書を増田氏に取り次いで下さったのです。この時ほど私は人に感謝をしたことはなかったかもしれないと言っても過言ではないくらい、今でも担当編集者の方には感謝の気持ちでいっぱいです。そして「とりあえずトライしてみる」というのはこの時以来私の座右の銘になりました(笑)。
無事に増田氏と連絡を取り始め、トークセッション開催が決定した後もやることは山積みです。中でも私が一番苦労したのは、人生初のポスター作りです…。まずどのツールを使ってポスターを作成するのかも分からず、芸術系の作業が昔から大の苦手の私はこの作業に大苦戦しました。何パターンもポスターを作り直して総計何十時間かけてしまったのか、厳密に計算しようとしたら恐ろしい限りです(笑)。最終的に出来上がったのはこのポスター。
先輩学生スタッフはもっと魅力的なポスターを作成していて尊敬の限りですし、何十時間もかけてこれかという意見もあるかと思いますが、初めてなりに頑張って作成したので自分では満足です。
そしてポスターを掲示し始めてからも気は抜けませんでした。トークセッションは事前登録なしのイベントなので、当日蓋を開けてみるまでどれくらいの方が来ていただけるかわかりません。SNS各種での広報はもちろんのこと、生協ブックセンターでブックフェアを開催してもらったり、移民関連をご専門とされている早大教員の方へ片っ端から広報協力を依頼したり、受講している授業内で自分で宣伝したり、Wasecoラウンジなどで無視されて心が折れそうになりながらビラ配りをしたり…。とりあえず無我夢中でした。前日の晩も何かまだ準備をしてない気がしてなかなか寝付けず…。いま振り返るとなかなかの心労です(笑)。
そしてトークセッション当日。このイベントに関わっていただいたすべての方のおかげで、最終的には82名もの方にご来場いただくことができました。私なりに開催まで頑張ったイベントでしたが、当日のトークセッションはいかがでしたでしょうか。これをきっかけに移民問題に関心を持ち始めたり、もともと関心のあった方には更なる学びの場となっていれば幸いです。
このレポートを綴りながら本当に思うことは、ゲストスピーカーである増田ユリヤ氏、出版社担当編集者の方、そして私に助言や力を貸してくださった全ての方々への感謝の一言に尽きます。本当にありがとうございました。
また来期も移民に関するイベントを企画したいと思っておりますので是非学びの場にしていただければ幸いです。

トークセッションの様子