Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

国際教養学部卒業生 小阪 真紀

もうこれ以上、自分の大切な人を知らないうちに傷つけたくない。そう思ったことが、私がLGBTアライになりたいと思ったきっかけです。

私には、すごく仲良しの友達がいました。毎日一緒に過ごして、隠すことなくなんでも話せる仲だと思っていました。ところがある日、彼女が「実は私レズビアンなんだ」とカミングアウト。何でもわかり合えていると思っていた親友からの衝撃的な言葉でした。同時に、とてつもない罪悪感に襲われました。今まで彼女の前でオカマジョークを言ったり、しつこく恋愛のことを聞いたり…、大切な友達を気づかないうちに傷つけていたことに気がつきました。どれだけ後悔しても、決して私のしたことを消すことはできないけれど、せめて、これからは彼女を、大切な友人達を傷つけないようにしたい。そして、彼・彼女達に悩みがあるなら、できる限り寄り添いたい。そんな風に思うようになりました。

それからストレートアライとしてLGBTの活動に関わるようになって早3年。罪悪感は未だに消えないし、良きアライとなれていない部分も多々あります。ただ、いつも心の中で、「世の中をアライでいっぱいにして、知らず知らずのうちに大切な誰かを傷つける、傷つけられてしまう、という悲しいことがいつの日かなくなる」ように願いながら自分にできることを続けています。

私にとって「アライでいること」とは、大切な人や友達を傷つけないように、発言や行動に少しだけ想像力と思いやりをもたせることだと思っています。それは、LGBT当事者に何か特別な配慮をする、特別に気を遣う、ということではなく、いつ誰と接するときも、ひとにはそれぞれ様々なバックグラウンドを持った人がいる、ということを頭に置いて、無意識にマイノリティ性を持つ人を無視、排除、あるいは侮蔑しない発言をすることだと思います。言うは易し行うは難し、ですが、もう誰も大切な人を傷つけたくないから、これからも私にできる「アライ生活」を心がけていきたいと思っています。

 

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ダイバーシティ早稲田卒業生

小阪 真紀

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