Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

国際教養学部4年 りか

私の彼は女性として生まれましたが心は男性のトランスジェンダーです。大学2年生の春に所属していたサークルに新入生として彼が入ってきました。短髪細身でマスクをしていたこともあり、男の子か女の子かよくわかりませんでしたが、いつの間にか男の子として認識していました。

好きになったときはフツウに男の子を好きになるように彼のことを好きになりました。特に葛藤とかはなかった。でも私は留学控えてるし…って付き合う付き合わないの葛藤はかなりしていたな(笑)

もし彼がXジェンダーだったりレズビアンだってカミングアウトしてきていたとしても、私は好きになっていたと思う。もし彼が男の子でなかったとしても、私の彼を好きな気持ちはきっと変わらない。変わるのは周りの認識とか自分のセクシュアリティの名前とかだけで、私という人間はなにも変わるわけじゃないから、カテゴリー分けとか名前ってよくわからないなとも思う。

彼から「トイレに行く時どっちに入るか悩む」「声が女の子だから聞かれるのが嫌だ」など今まで感じてきたことを聞いたとき、こんなに考えて生きてるのかって衝撃だった。自分は今までなんて楽に生きていたのだろうって。そう思って周りを見渡すと、人の言動、トイレのサイン、授業の教え方、メディア…直したり工夫したり改善するべきところがたくさんありすぎることにも気づいて、なんとかしたいって気持ちになった。力になりたいのに何もできない自分にがっかりしたこともある。

今彼は男性ホルモンを注射しているので、声変わりもして体格もよくなってきた。
最初から男の子として認識していたから、女の子から男の子になったっていうのじゃなくて、小学生の男の子が高校生になったみたいなイメージ(笑)前よりもいろんな意味でたくましくなったんじゃないかな。

私自身、不安が全く無いわけではありません。これから、彼の体を心の性に近づけるための治療が進んでいくことを考えると、やはり彼の健康面が心配になったりもします。それでも、どんなときでも彼の味方でいたいし、これから生きていく中で自分にできることを探し続けていきたいと思っています。

そしていつか「そういう人もいるんだね」とみんなが思えるような社会になれたらいいなと願っています。

国際教養学部4年

早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会OG

イベント企画サークルqoon所属

りか

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