文学部日本語日本文学コース4年
丸山由生奈
「英語をもっと話せるようになりたいな」という、とてもシンプルな思いが、私が今回プログラムに参加したきっかけでした。4年生で授業も少なく、毎日大学にいるわけではないので、家や外出先からでも気軽に参加することができそうだと思い、他のプログラムではなくて、Skypeを使ったプログラムに決めました。
私のパートナーのピンさんは、シンガポールの大学生です。まずはお互いの自己紹介をしたり、自分が住んでいる国の行事や有名な観光地などについて話したりしました。また、ピンさんの受けている日本語の授業の話や、私が英語の授業でシンガポールのホテルについてエッセイを書いた話など、大学生同士ならではの会話もできました。さらに、二人ともアニメやゲームに興味があったので、その話でも盛り上がりました。自分の話したいことを話せて楽しかったし、その内容を話すための英語の力も伸ばすことができました。
プログラムの期間中、ちょうどICCで開催された「シンガポール文化ナイト」にも参加しました。これまでの私だったら参加への一歩を踏み出せなかったと思うので、シンガポールの大学のパートナーができたから、参加するきっかけになったのだと思います。
そして今回、日本でピンさんと直接会うことができました。ちょうど早稲田大学の方も冬休み、という時期に日本に旅行へ来ると連絡をもらって、あらかじめ会う日程を決め、来日の日を楽しみにしていました。
最初は東京の有名な観光地などを案内しようかと思っていたのですが、ピンさんからの「東京に住んでいる人ならではの、ローカルな場所を見たい」というリクエストがあり、計画を変更。滞在先からは少し遠かったのですが、私の住む町や家に招待することにしました。
いつも行くお店や通る道も、英語を交えて話しているとなんだか違う道を歩いているみたいだったり、途中で寄ったスーパーマーケットではシンガポールのお店との違いを教えてもらったりして、新しい発見もいっぱいありました。家では私の家族と一緒に夕飯を食べて、充実した時間を一緒に過ごすことができました。
私はこれまで、留学や国際交流に興味はあったけれど、なかなか最初の一歩を踏み出すことができていませんでした。時々参加していたICCのイベントと英語の授業以外では、英語を話していないといっても過言ではなく、自分の語学力に自信がありませんでした。「最初から英語がすごく得意な人じゃないとダメかなあ」と、正直なところ、このプログラムの参加も迷っていました。
でも、このプログラムでは「教え合う」という場面が多く、大事なのは語学力というよりも、「日本についてもっといろいろなことを伝えたい!」とか、「パートナーの国についてもっと知りたい!」という気持ちの方だったと思います。また、なにより友達同士だから、一回で通じなくても気にする必要はありません。お互い言い方を変えてみたり、的確に表現できる自分の言葉を使ったり、時にはおすすめのWebサイトのURLを送りあったりして、コミュニケーションをとることができました。海外に友達ができて、とてもうれしい経験になりました。
参加しようか迷っているけれど、自分の今の語学力でできるかが不安だというにも、ぜひ思い切って参加してほしいです。私もピンさんとの友達関係をこれからも続けていきたいなと思っています。

丸山由生奈さん、ピンさん