ICC (Intercultural Communication Center)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

直接話してみて見えてきたことー日中韓ホンネ交流キャンプ 2026 参加者レポート

教育学部 社会科地理歴史専修 3 年 村多悠輝

「ホンネ交流キャンプ」―My wasedaでその存在を知った。
昨年も参加希望を出した
が選考から外れてしまったので参加は念願であった。というのも、自身が取得を目指す教員免許の「公民科教育法」の授業内で竹島漁民3世の方の講義を受け、現在の日中韓関係に関心を抱いたからである。
「未来を担う子どもたちは、どうしたら歴史・政治というセンシティヴな話題に興味を持ってくれるだろうか?」この疑問の答えを見つけるべく、参加した。

当日は、私の知り合いは一人もいなかったので、どこか緊張した面持ちで集合場所の大隈講堂へと向かった。 行きのバスの中では、学部・学年、なぜ早稲田が好きかという至って簡単な話題から始まり、国に関することを議論できた。早稲田と関係の深い陳独秀や孫文、李大釗が現在の中国の基盤を作ったこと、「K-POP」は日本で著しく流行していることなどの文化の話題が主であった。

1日目には、アイスブレイクとして「バーンガ」というゲームを行った。そこで初めて「異文化」を体験することとなる。
異なる文化と考え方に敬意を払い、否定ではなく受け入れる気持ちで仲間とのコミュニケーションを図り、話すテーマや対象範囲尾を大きくしすぎないこと、続いて「難しい問題だね」とすぐに諦めてしまわないことを胸に、徐々に政治や歴史について考えていることを議論した。
勿論、議論がひたすら続く堅苦しい場ではなく、一緒に卓球やサッカーで遊び、けん玉やコンギ、蹴羽根などの韓国や中国の伝統的な遊びを楽しむこともしていた。

2日目には、ある程度仲も深まったところで具体的に本音に迫っていくところになる。自分のグループでは、「歴史との向き合い方」をテーマとして定め、主に教科書の記述からその背景にある政府の思惑、私たちのすべきことについて議論を深めた。
教科書の人物像、主観の有無、政治的関心の差、果たして政府や国民は過去の出来事に対して「謝罪」をすべきか…議論を重ねる中で、教科書の歴史が政治に強く影響され、立場が大きく異なっていることや国によって歴史教科書の強調するポイントが著しく異なることが明らかになった。
そして、歴史はすでに終わったことであるから現代を生きることに重きを置くべきであると考えた一方、歴史から学び、繰り返さないように政府は「真の歴史」を自覚して、十分な教育を行うのが良いという結論に至った。

Photo by ICC

 

最後の3日目。プレゼンテーションを通して大事なのは、「難しい問題だね」と諦めることなく対話を通して、そして時には自分の背景知識や史料を駆使して解決に迫ること、未来の世代に教育を行っていくことが大切であると感じた。
友人に、「もし私が日中韓の歴史・政治問題について授業をするとしたら?」と尋ねたところ、「まずは話し合うところから」という回答を得た。

これを読んでいる人たちは、日中韓関係に興味がある人たちであろう。勿論、腰を据えて議論する時間はあるが「友達と遊びに行く」ぐらいの気持ちで参加をしてほしい。国境を超えた同志たちとBBQの時間や、スポーツをして汗を流した経験はかけがえのないものになるだろう。そして、行く前には自分の持っている歴史教科書やインターネットを駆使して情報を集めておくと良いだろう。インターネットや自分の知っている情報が、彼らの認識と違うことに驚きを感じるはずだ。実際に行って、話してわかることも多い。

まずは、このような貴重な経験をさせてくれたICCに敬意を示したい。そして、この議論が願わくは世界平和に繋がらんことを願ってやまない。 

鴨川セミナーハウスからの景色ーPhoto by Author

 

 

 

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/icc/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる