Elin
政治経済学部
ICC 学生スタッフリーダー
2021年11月~2024年8月在籍
私が累計2年間ICCで学生スタッフとして働いてよかったと思うことは数えきれませんが、寂しいことに卒業レポートを書かないといけないということで、3つに絞ります。吟味したのですが、魅力はもっともっとあるので、ぜひ尊敬できる先輩や同期が書いた他のレポートも読んでください!
多様性とLOVEあふれるコミュニティの形成
1つ目は、多様な人々の繋がりを築けるというものです。
私はスウェーデンと日本のダブルで10歳までスウェーデンで過ごし、その後、日本に移住しました。さらに、アメリカとスペインに留学した経験があります。異国での生活では、友達や家族がいない孤独を感じることも多々ありました。だからこそ、留学生や早大生が繋がりを持てる場を提供するICCの活動に強く共感しています。私自身も、ICCを休職して飛び立ったスペイン留学中に、現地のこういったイベントを通して心のよりどころのような友人を見つけました。だからこそ、ICCの異文化交流イベントが作るつながりの価値を断言できます!!!(熱血)
また、ICCは参加者だけではなく、SSLにとっても居場所となり得ます。私がICCに応募したあまり大きな声では言えない一つの理由は、友だちを作りたかったからです。友だちを作るのに時間がかかる私はコロナ禍で入学し、大学2年生になるまで早稲田大学との接点や大学の友達がほとんどいませんでした。
しかし、SSLになってあっという間に、ICCは私の居場所となりました。空きコマや全休に週2,3回働くため、顔を合わせる頻度も高い上に、「違っていた方が面白いよね!」という精神が根付いているおかげで、様々なバックグラウンドや趣味を持つ仲間と自然体で接し、関係を深めることができました。例えば、BL(ボーイズラブ)が好きという後輩SSLがおり、それまではBLに興味なかった私だが、その影響でみんなでBLの恋愛リアリティショーをみたこともありました。このように学年や趣味趣向問わず人と少し異なることを面白がってくれる環境で2年間過ごす中で、自己肯定感も向上し、貴重な仲間ができました。(BIG LOVE!!)

(ICC photos)
学生とは思えないビッグな権限
2つ目はやりたい企画が成し遂げられることです。
私は以前から開発途上国への支援に興味があり、特にNGO団体と学生の繋がりを作りたいと密かに思っていましたが、1人でやるのは難しいと半ば諦めていました。
しかし、なんとこの夢は「国際協力NGOフォーラム」という形で実現できました。半年かけて、多岐にわたるNGO団体に電話で協力をもちかけ、広報の段階では自分の中のどこかにあるはずのクリエイティビティを発掘しようとし、その後イベントの詳細を関係者と頭を突き合わせて検討しました。待ちに待ったイベント当日は、エアコンが壊れて会場が変更になったことも相まって、緊張で頭が真っ白で補助のSSLに的確な指示が出せませんでした。大きな達成感と少しの後悔が残りつつ儚く終わったのも良い思い出です。自分が夢に見ていた企画を実現できたのも、ICCの職員が「私がやりたいことをやるべき」と背中を押し、職員やSSL、ゲストが協力してくれたことがあります。(感謝!)

(ICC poster)

(ICC photo)
このように、ICCの趣旨に合う範囲内で、SSL一人一人のやりたいことや想いに連動しながら、イベントの発案からゲストとの渉外、広報、当日の運営までSSLが中心となって行うことができる環境がICCにはあります。そのおかげで学生ではなかなかできない貴重な挑戦ができます。もちろん、大変なことや失敗もありますが、そこから自分の得意不得意を学び、大きく成長することができます。
ICCで働くことはPEACEにも貢献!
最後に、平和にも貢献するという視点です。
こう思ったのは「日中韓ホンネキャンプ」という2泊3日のキャンプという私にとって卒業前最後のイベントがきっかけです。このキャンプの趣旨は、学生で日中韓の関係や歴史・政治的問題について「ホンネ」で語るものです。
その中で考えさせられた出来事がありました。1日目の夜に参加者が「政治とか国とかそういうのじゃなくて個人として話したい」と政治や歴史問題について話すことに消極的でした。その理由を聞くと、「相手を責めていると受け取られるのが怖いから」という。はい、それはもっともです。現代では、異文化交流というと、人を出身や国籍、文化などの属性にのっとって話すよりも「個人」に焦点をあてるべきだと思っている人が多いと思います。

(ICC image)
しかし、それについて話すことを避けても、政府の対立も歴史上の悲惨な出来事も竹島も尖閣諸島も存在しています。そして、みんな自分が生まれ育った国の常識や文化に縛られて生きています。そのため、たとえ一時的に悪い雰囲気を避けてもいつかは分かり合えないときが来ますし、今起きている出来事や将来起こりうる問題は変わりません。ただ、どちらの国が正しいかを争うような議論はますます溝を深める危険性があると考え、イベント中は上記のルールに則ってリスペクトを持って話し合いをしました。
そして、このような姿勢を持った上で、自分の意見や見方をぶつけることがすごく大事だとイベントを通して実感しました。イベント中は以下のようなルールを各々考えた上で話し合いましたが、イベントの初日はホンネで話すことに抵抗を感じていた人も、最後の夜には輪になって、率直に自分の意見を伝えあっている姿がありました。自分が学校でどのように歴史認識を学んだのか教科書を広げて説明する人もいました。その時はピリっとした雰囲気が流れるかもしれないし、話し合った結果やっぱり理解できないこともあるかもしれません。しかし、そうして「正義の反対にいる正義」の背景や個人を知ることで例えばもし将来、国同士のもめごとが生じても、相手への理解の余地が生まれたり、「こういうイベントで出会った〇〇さんはいい人でその国の人みんなが悪いわけではない」という想像力が働いたりすると思うのです。

(ICC photos)
イベント後、ICCの活動が将来的に国際的なビジネスや外交の場にも良い影響を与え、平和に繋がる可能性があると話し合い、非常に意義深いと感じました。
あなたもICCでコミュニティを作り、ビッグな権限を持って、平和への一歩に貢献しませんか!