ICC学生スタッフリーダー(SSL)Hyowon
皆さん、こんにちは!
2022年11月16日に、私が企画した「ICCトーク セッション となりの建築 ~包む、繋ぐ、拓く~」が早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)で開催されました。国際文学館のリノベーション工事現場監督として携わっていらっしゃった建築家の渡邉 啓太様にゲストスピーカーとしてご協力をしていただき、私が夢見てきた、建築家と利用者がその建築物に集まり素直な思いを伝え合う、有意義な時間を実現してくださいました。
ご参加いただいた皆さん、このイベントのためにワンチームになって誠心誠意にサポートしてくださった皆さん、誠にありがとうございました。
今からこの企画の裏側に隠されていたいろいろな話を皆さんに独占公開したいと思います!
いきなり建築?いつから建築に興味があったの?
建築をテーマにしたイベントを是非開催してみたいという意見を出した時に聞かれたことです。建築学科の学生でも、建築家を目指している人でもない私がこのように建築というテーマについて本気になったのは、留学中に建築の授業を取ってからでした。先生の説明を元に学校の周りの建築物を調査するなかで、いつも見ていた建物の中に秘められていた意味を認識するようになり、世界を眺める視野がより幅広くなりました。早大生の皆さんが日常で目にしている景色もそうやって更に豊かになることを願い、建築をテーマにしたこのイベントを企画しました。
また、ICCの過去のイベントを振り返ってみながら、今まで建築についてのイベントが一回もなかったということに気付いてから、今回こそ必ず開催したいという意志をもっと固めるようになりました。
すぐとなりにこんなに良い例があったのかい!
私は建築には大きく三つの大事な意味があると思います。第一、建築とは人生を盛る器である。世界中の人々が共有するものであると同時に、国民性や宗教など、各国の様々な特徴を映し出す文化の一部でもあることだ。第二、建築は夢、願い、志を伝える一つの手法であり、形である。第三、建築とは生活の中に溶け込み、人と共に時間と年を重ねながら意味を積み上げていくものである。
いつものように、ICCラウンジがある早稲田キャンパス3号館に向かっていたある日、実はそのすぐとなりに上記の建築の三つの意味と役割が全て感じられる、国際文学館(村上春樹ライブラリー)という素晴らしい建築物があったことに改めて気づきました。これから国際文学館(村上春樹ライブラリー)を長年使用することになる早大生たちが、その建築物をより深く理解することができ、より親しみをもって身近に感じるようになるといいと思い、イベントの開催場所として選定しました。
- Photos by Keita Watanabe
3か月間の努力が光を放つ、イベント当日
いよいよイベント当日!何度も訪れながら参加者の皆さんが集まったらどうなるだろうかを頭の中で描いてみた会場で本番が始まる運命の日がやってきました。準備期間はZoomやメールでのやり取りが主だった渡邉様と、初めて対面でお会いすることもドキドキしました。事前に準備した配置図通りに会場を設営して、最終リハーサルを行った後、ついにイベントの幕が開く時間になりました。
3か月間一生懸命に準備したことを、一つ一つ参加者の皆さんが楽しんでくださる姿を見て、その間の大変だった記憶が全部夢のように消えて、私が今までICCで働きながらの一番のやりがいを感じることができました。この思い出はこれからも絶対に忘れられないと思います。
そして、1点だけ残念だったことは、私の司会力不足によって、イベントの後半の共有タイムに、渡邉様がとなりにいらっしゃったのに、参加者と司会者だけの会話の形で意見を交換するようになったことです。渡邉様の貴重な時間を最大限に活用できなかったことが私の一番の反省点です。
- Images by ICC
私をラッキーな人にしてくださった皆様へ♡
いつも積極的にご協力してくださって、私が思ったよりも更に素敵なイベントにするようにしてくださった渡邉様、私が考えていなかった部分までも気にしていただきながら、最初から最後まで物心両面でサポートしてくださった国際文学館の関係者の皆さん、新しい場所での開催で未熟なところも沢山あったのにも関わらず、私が言わなくても自らどんどん動きながら私を心強くさせてくれたICCの補助スタッフの皆さん、心を込めて感謝申し上げます。全ては皆さんのおかげです。
いくら素敵なイベントを企画しても、楽しんでくれる人がいなかったら意味がないですよね。何より、ご参加いただいた皆さん、お越しいただき本当にありがとうございました。参加者アンケートの結果を見て、皆さんが大変満足そうな時間を過ごせたことが分かりました。特に、「This event made me want to come here again more often」「It was very interesting to learn more about this new architecture. Thank you so much for today’s event!」「I am very completely satisfied, especially when the architect himself came to our tables to have expert discussions」「大変面白いイベントでした。もっと建築のイベントに参加したいです!」等のコメントを読んで、すごく感動しました。時間をかけてご丁寧にアンケートに答えてくださった皆さんに、もう一度感謝の気持ちをお伝えします。
私一人だったら絶対に不可能だったけど、皆さんのご協力で私が描いていた建築イベントを完璧な形で実現させることができましたので、私は本当にラッキーな人だと思います。大学を卒業する前に美しい思い出を作ってくださって心より感謝申し上げます。
- Photos by ICC