純ジャパ×英語学習の企画は、「純ジャパ」の方で英語学習に力を入れている方にインタビューを行い、その中で経験したことや感じたことをシェアすることが目的です。この企画をきっかけに、少しでも英語学習のモチベーションが上がるきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
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この記事は後編になります。まだ読んでいない方はまずは前編をご覧ください。後編では、谷口さんが英語学習で感じたハードルや、英語学習をしていたからこそえることができた経験などについてお聞きしました。国際教養学部(SILS)に興味のある受験生の方や英語学習を頑張っている方のモチベーションにつながる内容が盛りだくさんです!
ゲストプロフィール
谷口絃(たにぐち げん)さん
国際教養学部
早稲田祭の運営サークルに所属
2022年8月よりデンマークへ留学予定
高校生の時に英検準1級を取得
大学入学後、いわゆる「純ジャパ」としてIELTS6.5を取得
※IELTSは留学前に出願用に取得
※インタビュー時はイギリスへ語学留学中
- 純ジャパとして学習をする中で感じた英語学習へのハードルはどういうものがありましたか?
Photo by interviewee
谷口さん:語彙力の幅の広さとかに関しては言うまでもなくハードルを感じてきました。あとはネイティブが自然と使っている言葉と自分が発する言葉に関して難しさを感じました。 いくら受験英語を学んできたところで、いざネイティブレベルで喋るときに 、速さであったりとか、イントネーションであったりとかが全く通用しなかったです。
SILSは多くの学生が英語を流暢に話せて、入学当初は授業でディスカッションをしてくださいと言われても何をするのか分からない状態でした。なので、当初は劣等感しかなかったですね。海外で長い間住んでいた人に純ジャパが追いつくのは難しいなと感じていました。
- SILSに入るために英語の勉強に高校時代など取り組んでいたとは思いますが、それでも英語力は足りませんでしたか?
谷口さん:当時は「英語を知っているだけ」という状態で、使えてはいなかったですね。例えばある単語を使ってSpeakingすることはできないけど、Readingはできるというような状態でした。知識として知っているだけで、言語としてちゃんと学べていなかったです。このような傾向は僕に限らない話だと思うんですが、英語を「使える」とはなっていなかったです。語学として体得していなかったです。
- 日本にいるとなかなか英語をアウトプットする機会が少なかったりすると思うのですが、英語力を上げるために具体的にどのように勉強に取り組んできましたか?
谷口さん:日本にいたとき、まず一番意識したのはネイティブレベルのものを聞いたり見たりするということです。というのも、日本で英会話を週に1回やってはいたのですが、先生は僕に話すスピードなどを合わせてくれるので、いざネイティブに対して話すときや、ネイティブとネイティブが話しているのを聞くとちんぷんかんぷんになってしまうことがありました。
ネイティブの英語を聞くために、YouTube内の検索を英語でしたりして見て聞くということを繰り返しました。あとは、動画を見ながら真似をしました。言語はやはり口から出てくるものなので、自然と口から出るように練習しました。例えば、サッカーを観戦しながら自分で英語を使って実況したり、イギリス人のアクセントを真似したり、日常で起きたことについて独り言を言ってみたりしていました。
目指していた英語力が「イギリスのアクセントをもったネイティブレベル」だったのでアクセントや発音はかなり意識して学習していました。
- 自分の英語力があがったなと感じた時はありましたか?
谷口さん:リーディングとリスニングはすごいレベルがあがったかなと思います。 SILSだったってこともありシンプルに英語と触れる時間が増えたことが要因だと思います。例えば、オンデマンドやZoomの講義で当然英語で話されるので、耳が慣れていった感じです。 気づいたら結構聞けるようになってきていました。
- 徐々に語学力が上がってきたことで何か自分の中で変化はありましたか?
谷口さん:イギリスに来てから、英語漬けの日々を送ったことで翻訳とかが必要なくなってきました。日本にいた時は、コロナで制限されていたのであまり留学生と話す機会がなかったのが実情でした。
- 英語の勉強を頑張っていたからこそできた経験や体験などはありますか?
谷口さん:日本にいたときはサッカーを英語で見たりするくらいだったんですが、イギリスに留学しにきてから英語ができて良かったなと感じています。というのも、友達を作りやすいというのが大きいです。いろんな国から留学生が来ているんですが、国に関係なく英語ができることですぐに友達になれました。また、今ポルトガルに旅行に行っているんですが、ポルトガルの人は英語が話せる人が多いので、旅行先でも特に困ることなく生活ができています。
また、友達との他愛もない話であったりとかはすごくいい経験だなと思っていて、それが異文化理解につながっているなと思います。英語はツールだと思っていて、例えばこの前、ムスリムの方からイスラームの文化のことや断食のことなどについて直接聞くことができました。また、国のことやその国の人がどういうことを考えているのかについても知ることができました。その時に、英語ができてよかったなと感じました。
話がいったんそれますが、ドイツ人の英語力がめちゃくちゃ高いんですよね。
もはやネイティブと一緒って感じがします。会う人全員喋れるんですよ。なんでなのかは明確にはわからないんですが、聞いた話によると小さいころから英語をやっているらしいですね。

Photo by interviewee
- 今後、英語を活かして挑戦してみたいことはありますか?
谷口さん:旅行が好きなので世界のいろいろな国を旅して様々な経験をしたいと思います。またこれまで出会ってきた様々な国の友達の国に行ってみたいです。そして、そこからたくさんの知見や経験を得たいと考えています。
仕事面で考えると、どういう職に就きたいかなどは決めていないんですが、せっかくだったら英語を使えるところが良いなと考えています。スピーキングができるという自分の長所を活かしていきたいと思います。
- 早大生の中には英語の勉強を頑張ろう!と考えている学生が多くいると思います。そういった方々に英語学習を頑張ってきた谷口さんから何か一言お願いします。
谷口さん:アドバイスできる立場なのかわからないんですが、楽しむことが一番かなと思っています。もちろん英語学習を続けていくことはきついことにはきついんですが、その先に待っている英語ができるからこその経験がたくさんあると思っています。なので、楽しいことを目標にするのが良いのではないかと思っていて、例えば来年この国に行こう、であったり、好きなアーティストの英語のインタビューを全部理解できるようにしよう、であったりとかです。型にはまらない自由な勉強方法を見つけてやるのもおすすめです。もちろん、Try and Errorは必要ですが、勉強方法は十人十色だと思うので自分なりのやり方を見つけるといいと思います!
また、使うことを意識して取り組むといいのかなと感じます。単語を暗記していくというより、文を作ることで頭への入ってきかたも違います。あとは、同じような単語も一緒に勉強してみたりとか、歌詞とかインタビューの字幕の中から知らない単語を引っ張ってきて調べてみたりなどを僕はしていました。
ただ、英語を勉強する目的は人それぞれなので自分にあった勉強方法をカスタマイズしていってほしいです! 例えば洋画を見れるようになりたい人はアウトプットの練習よりもインプットの勉強をやった方が良いといった感じで!
一番は楽しんでやることですね!
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インタビューを終えて
今回は、国際教養学部に所属している谷口絃さんにインタビューを行いました。谷口さんのお話を聞いて印象的だったのは、英語学習はとにかく楽しんでやるということがた大切だということです。もちろん、単語帳等を使った学習も必要ではありますが、スポーツや音楽など何か自分の好きなものと絡めることでモチベーションを保つことにつながるのだなと感じました。また、自分の英語学習に対する目標を定めることで、それに適した英語の勉強方法を試行錯誤していくことが大事だとお話しされているのを聞き、私自身(りく)の英語学習の目標を再確認することができました。国際教養学部の進学を考えている方などはぜひ谷口さんのお話を参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が少しでも、皆さんの英語学習の一助となれば幸いです。
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