ICC学生スタッフリーダー(SSL)ユウキ
皆さんこんにちは!
2022年6月17日(金)に、ICCシェアハウスと題しまして、国際交流シェアハウスのような国籍・異文化溢れる空間でボーダレスハウス株式会社のご講演、そして文化によって異なる意見や価値観の違いに気づき学びを得るきっかけになるようなワークショップを実施しました。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!中には「シェアハウスに興味を深めた」、「学びを得ることができた」という方もいて、企画者の私も嬉しい限りです!
この記事では企画の裏側として、なぜボーダレスハウスとコラボをしようと思ったのか、そしてイベントを通して率直に感じたことを皆さんに共有していきます!ぜひ最後までご覧ください。
ボーダレスハウスとのコラボ
まずは今回コラボさせていただきました、ボーダレスハウス株式会社となぜイベントを実施しようと思ったのか、その背景を説明していきます。大きく分けて2つあります。
「ソーシャルビジネスってすごい!」
そもそも、私個人がボーダレスハウスを知ったきっかけとして、その母体であるボーダレスジャパンの存在を元々知っていたことが挙げられます。というのも、将来の目標として、答えのない地球規模の社会課題を解決し、世界中の人々がワクワクする人生をおくる助けとなりたいとずっと感じていた私は、自然と「海外」「社会課題」といったキーワードから多くのことを調べ、情報収集するようになったのです。そこで見つけた会社がボーダレスジャパンでした。貧困や差別・偏見、環境問題、食料廃棄などの社会問題の解決をビジネスで持続的に行う事業であるソーシャルビジネスを社内で数多く生み出し発展し続けているボーダレスジャパンの取り組みに惹きつけられた私は漠然とでしたが、そのような事業を展開されておられる方と関わり、何か共同してみたいと感じるようになっていました。その中でも今回ボーダレスハウスとコラボをしてみたいと思ったきっかけは次の通りです。
「ICCとして、真に異文化交流をする機会や多文化共生を味わう機会を提供したい」
私は高校生の時、ある国際交流プログラムに参加し、アメリカに渡りました。アメリカではホームステイや現地高校生との交流等、様々な経験をしました。そこである日、アメリカの学生による社会問題に関するプレゼンテーションが行われたのですが、そこで私はアメリカで長らく続く人種差別の現状、「世の中には価値観の違いでわだかまりが生まれてしまう」という事実を知ることになりました。他の価値観に気づけず、受け入れられない、変化がない、生きづらいといったマイナスの流れが今の世の中で出来上がってしまっていることに気づきました。
本当にこのままでいいのか、差別偏見が多発する世の中を変えるために、私たちICCにできることはないのかと感じるようになった私は、イベントを通して差別偏見のないあり方を真剣に考え、異なるバックグラウンドをもつ他者と交流する体験を提供することで、参加者に意見や価値観の違いに気づき学びとっていただくことを目指そうとなりました。
ボーダレスハウス株式会社もまた、「人種や国籍関係なく、お互いを認め合える真の多文化共生社会へ」をビジョンに、シェアハウスという形で多国籍なコミュニティ、そして相互理解を育む体験を国内外で提供していることから、想いや目指す先は同じであると感じ、コラボに至ったという形です。ICCの理念や私の想いに共感していただけたことは本当に嬉しかったです。改めてお礼を申し上げます。
イベント準備や当日の裏話
ここの項目では私が企画者としてイベントを進めていった際の裏話で、皆さんにシェアしたいことをピックアップします!
「ゼロから始めたワークショップ」
このイベントで私は「他者との交流を通して参加者に気づきや学びを得られる」ようなイベントにしたいと一貫した軸をもち、その手段として交流型ワークショップを開催することに決めました。シェアハウスでの出来事を再現し、参加者同士が対話を重ねることで多文化共生社会のあり方や意見・価値観を認め合う重要性を体験できる機会をICCとしても提供したいという想いははっきりしており、ボーダレスハウスの代表である李成一様や、東京拠点マネジャーの細木拓哉様とも調整を進めてきました。
ただ、ワークショップでの交流で具体的にどのトピックについて話し合えばいいのかを考えることにはかなり時間を要しました。私は以前寮に住んでいた経験や、海外でホームステイをしていた経験はあるのですが、シェアハウスに暮らしていた経験はなく、実際のシェアハウス生活の事情、そしてそこで繰り広げられる、文化や価値観による意見の違いを実感していたわけではないので、シェアハウスの現場で活動されておられる先方と何度も相談を重ね、参加者に学びの機会を届けられるトピックを決めました。
シェアハウス共同生活の中で実際に想定される話題や、普段はあまり話さないものの文化・背景によって意見が異なることが想定される話題を中心に参加者の皆さんには語っていただきました。当日はワークショップでの交流後に全体で感想を共有する時間を設けたのですが、どの発表者も自身の「学び」を言語化できており、企画者としては本当に嬉しかったです。

当日使用したワークショップのシート。グループごとにトピックを変え、全部で6種類に (image by ICC)
「実は最後まで不安だった当日」
このイベントは「ゲストの講演(トークセッション)+交流ワークショプ」という形態で行いました。対面形式のイベントに不慣れな部分もあり、準備も遅れ、スタッフにご迷惑をおかけする場面も発生し、すべてが順調というわけではありませんでした。何よりも心配であったのが、ワークショップで参加者が沈黙しないかどうかでした。ワークショップのトピックが具体的に決まった直前期もその不安は続いていましたが、当日蓋を開けたら、そこには参加者が交流を通して笑顔でいた姿、そして時に真剣な顔をしながら意見を述べていた姿がありました。参加者が楽しそうに交流していた姿を見ることができ、私自身非常に感動しました。

ワークショップ中、参加者の様子(image by ICC)
イベントを終えて
今回のイベントは初の試みや抽象的な取り決めも多かった中、参加者の大半に満足していただいた、そして何よりICCの理念ともマッチしたイベントを提供できたことは良かったことです。個人的には、このイベントで「シェアハウスの雰囲気により忠実に近づけてみたかった」という想いが今でも残っており、まだまだイベントの質を向上させることはできたのではないかなと感じています。
また、今回のイベントを通して異文化交流やシェアハウス生活に興味を深めていた様子の参加者も多かったことを感じました。またICCとして、このようなシェアハウス系のイベントを開催し、より多くの学生にシェアハウスや、あらゆる文化・背景・価値観を有する他者と交流して違いに気づく、学びを得ることができる機会を提供し続けていけたらなと考えています。
この度、共催いただきました、李様、細木様をはじめとしたボーダレスハウスの皆様、そして参加してくれた学生に心から感謝申し上げます。イベント運営に協力いただいたICCスタッフの皆さんも本当にありがとうございました!

参加者の皆さんと記念に一枚!(image by ICC)
最後までご覧いただきありがとうございます!
それでは、また次のイベントでお会いしましょう~