ICC (Intercultural Communication Center)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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ものづくりを通した異文化交流 だるまクラフトワークショップ企画者レポート

ICC学生スタッフリーダー(SSL)Misaki

はじめに 

みなさん、こんにちは! 

2022年6月20日(月)に「日本のものづくりを体験しよう!だるまクラフトワークショップ」というジャパニーズカルチャーイベント(告知)を開催しました。群馬県達磨製造協同組合のだるま職人のお二人をゲストにお招きし、だるまに関するご講演と絵付け体験の指導を行っていただきました。 

 私の出身地である群馬県高崎市の伝統工芸品である、「高崎だるま」をテーマにしたイベントで、私が企画した初めての対面イベントでした。定員の都合上残念ながらお申込みいただいた方全員に参加していただくことはできませんでしたが、100名以上の方にご応募いただき、多くの方に興味を持っていただけてとても嬉しく思っています。  

広報のポスター(image by ICC)

企画背景 

私は、アクセサリー作りや陶芸体験など自分の手で物を作ることが好きで、自分で作ったアクセサリーや刺繍をよく友達にプレゼントしていますが、みんなとても喜んでくれます。一つ一つに異なる味が出て、より作り手の思いが伝わるものづくりが大好きで、「多くの人にものづくりの魅力を知ってほしい!」と思い、ものづくりのワークショップを企画したのが始まりでした。 

日本といえば伝統工芸品含めたくさんのものづくり製品があると思います。その中でも小さいころから身近だったのが、私の出身地、群馬県高崎市の名産品「高崎だるま」でした。家には毎年だるまを飾っていましたし、小学校の行事でだるまのキャラクターを作ったり、年明けにはたくさんの達磨(だるま)店が出店するだるま市に出かけたりしていました。しかし、大学で周りの留学生に聞いてみると、「だるまってなに?」と言われました。自分にとっては当たり前だった文化が、自分の地域特有の文化だったと気づきました。地域に根付いて数百年前から受け継がれている日本の伝統を多くの人に広めたいと思いました。そこで、日本の伝統工芸品の一つ、「高崎だるま」をテーマに、作り手の思いや伝統技術を学び、実際に自分の手で体験しながらものづくりを通した異文化交流を楽しんでほしいと思い、今回のイベントを企画しました。 

講演の様子

イベントには群馬県達磨製造協同組合より、旭さんと山口さんの2名の職人さんをお招きしました。前半の講演では、職人になった理由や、だるまがどのように作られているのか、伝統とは何か、ということについてお話いただきました。

講演の様子(photo by ICC)

高崎だるまとは? 

だるまとは、5~6世紀に中国で活動していたインド人僧侶の名前で、この達磨大師を模した像が、職人さんの作るだるまです。実は日本には、全国に色々な種類のだるまがありますが、その中で一番有名なのが「高崎だるま」です。他のだるまにはない「高崎だるま」の最大の特徴は、お顔の眉が鶴、髭が亀をイメージしているところだそうです。この二つは、日本で縁起が良いといわれる動物です。顔の脇には願い事を書くことから、高崎だるまは願い事を祈願する時によく使われるそうです。願い事を祈願する時に片目を塗り、その願いが叶うともう片方の目を入れます。 

 高崎だるまは、成型、下地、面装の3つの工程で作られるそうです。それぞれの工程途中のだるまを実際に持ってきていただき、実物を見たり動画を見たりしながらご説明いただきました。普段は見られない工程を見ることができ、こんな風に時間をかけて様々な工程を経て作られているのだと驚きました。 

 そして職人さんたちは、「伝統を守る」という意識ではなく、ただ「その仕事が好き」だから、日々の仕事を一つ一つ行い、新たな試みに挑戦し続けるのだそうです。 

ワークショップの様子 

講演の後には、製造工程の最後の部分、顔のひげ付けを旭様と山口様に実演していただきました。職人さんの技術を生で見ることができたのは貴重な経験でした。後半のワークショップでは参加者の皆さんにも、事前に選んでいただいた希望の色のだるまにひげを書く体験をしてもらいました。 

 

実演の様子(photos by ICC)

旭さんが近くで見本を書いてくださるときには皆さん釘付けになっていました。それを真似て、「難しい…」と言いながらも楽しそうに、それぞれの味のある素敵なだるまを作っていました。みなさんはじめてとは思えないくらいとても上手で驚きました!ひげを書き終わって願い事を書いている人もいました。今回作ったかわいいだるまをぜひお家に飾ってもらえたらと思います! 

参加者の様子(photos by ICC)

 イベントを終えて

企画段階では、「だるまって興味持ってもらえるかな…」と少し心配もしていましたが、予想以上に多くの方に興味を持っていただけて、ゲストのお二人にたくさんのご準備をいただいたおかげで、充実したイベントを開催することができました。念願だったものづくりのワークショップを、自分の出身地と関わる形で開催できたことを嬉しく思っています。 

 参加者のアンケートでは、「とても良い経験が出来た」「自分ならではの作品を作ることが出来た」「日本文化を理解することが出来た」などの感想や、多くの方からの「楽しかった!」という声をいただきました。 

参加者の感想文(英語)

 みなさんが楽しそうに個性あふれるだるまを自分の手で作っているところを見られたのが、企画者としても嬉しい限りです。今回のイベントを通して、少しでも日本文化や高崎だるまの魅力を感じていただき、ものづくりを通した異文化交流を楽しんでいただけていたら幸いです。 

 今回ゲストのお二人のご厚意でICCに飾るだるまも作ってくださったので、今後もたくさんの楽しい異文化交流イベントができることを願って、イベント後にだるまの左目を入れさせていただきました!みなさんの願いも叶うと良いですね。 

 最後に、改めてご協力いただいた群馬県達磨製造協同組合の旭さん、山口さん、イベントにご参加くださった皆様、準備や広報に協力いただいた全ICCスタッフに感謝申し上げます。 

ゲストのお二人とICCのスタッフ(photo by ICC)

 

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