ICC学生スタッフリーダー(SSL)Pete
はじめに
みなさん、こんにちは!
2022年6月2日(木)、ICC で「台湾のスイーツと植物由来のスキンケアづくりで異文化交流を楽しもう!台湾手作りワークショップ」を開催しました。台湾の誠品生活日本橋、ユアン(阿原)、グォユェンイー(郭元益)の三社と協力して、手作り体験のワークショップを通じて様々な台湾をご紹介いただきました。
これは私がICCの学生スタッフとして初めて企画したイベントでしたが、多くの方にご参加いただき、感謝しております。応募したすべての方がこのワークショップに参加できなかったことはとても残念ですが、無事に開催できたことをとても嬉しく思っています。
企画背景
「なぜ手作りワークショップなのか」
この企画の原点は、私が数年間日本に住んでいた間に日本人の友人とした経験に基づいています。日本では台湾を知っている方はたくさんいますが、本当に理解している方はそれほど多くない気がします。ICCで異文化を理解できるようにイベントを企画したら、私が育った台湾をより広く知っていただきたく、また日本人と日本に住む外国人の台湾に対する意識と理解を深めるために、日本における「台湾」について何かを見つけたいと思いました。

会場の様子(photo by ICC)
その中で、台湾を代表する誠品生活日本橋の手作りワークショップを通じて、より深いレベルでの異文化理解・交流を深めたいと思いました。台湾人にとって非常に意味がある書店である誠品が、2019年に東京・日本橋に支店を開設しました。今回のイベントでお招きしたテナントグォユェンイーとユアンを含め、誠品生活日本橋では様々な台湾のメーカーを紹介しています!
台湾には、おいしいタピオカティーと小籠包だけではなく、他にも多くの興味深いところがあるにもかかわらず、あまり知られていない現状です。そのため、誠品を通して台湾のいろいろを見ていただきたいと思い、異文化交流イベントが開催できないかと考えるようになりました。
開催報告
通常はICCのイベントで25号館1階のガーデンホール(GH)を使いますが、今回は事情により早稲田大学図書館の隣にある国際会議場を使用しました。ICCは最近その会場を利用したことがないため、準備の過程で注意し、再調整する必要のあることがかなりありました。
当日は誠品生活日本橋、グォユェンイー、ユアンの三社から計7名の社員の方々と45名の学生にご参加いただきました。自社の哲学理念、製品を作るときの基本的な考え方、なぜ日本に進出したのか、そして日本人に伝えたいことなどについてご講演いただきました。その後、ユアン社のワークショップでは台湾の地元の植物から作られる手練り石けんづくりを行い、グォユェンイー社のワークショップでは、さまざまな色のアイシングを使ってクッキーを飾りました。クッキーの形は台湾を代表する建物や街並みなどから作られていました。

参加学生がアイシングの飾りをする様子(photo by ICC)
手作り体験のあとは参加学生同士の交流タイムを行い、ワークショップ、手作りの経験、そして台湾の経験になどについて話しました。あらゆる国籍の人が参加してくれました!
- 誠品生活日本橋

誠品生活日本橋の講演(photo by ICC)
イベントの冒頭、参加者の方々に誠品生活日本橋をご紹介しました。台湾で本屋をスタートしてから、日本橋の支店も読書を中心に、体験会、料理のパフォーマンス、手作りのワークショップなど、豊かで興味深い文化体験を数多く開催しています。 また、台湾を代表するさまざまなブランドが日本市場に参入するための支援に尽力しています。
他の二社、ユアンとグォユェンイーは誠品を通じて台湾の生活文化を日本人に紹介しています。このようにして、台湾の美しい生活の一つ一つを日本で再現することで、アジアの文化的発信者の概念を基に日本と台湾の間の対話と交流が促進されています。今回は、ICCのイベントを通し、早稲田キャンパスにこれらのコンセプトを伝えていただきました。
イベント中に再生した誠品書店紹介動画を観て私は胸がいっぱいになり涙を流しました。
- ユアン(阿原)

ユアン(阿原)の講演(photo by ICC)
ユアンは、さまざまなスキンケアの製造と販売を専門とする会社であり、台湾の地元の植物やハーブを使用しており、台湾の土地と深いつながりがあります。東洋の養生と、より環境を配慮したやさしい原材料や製造方法をブランドコンセプトとしています。
このイベントのために、ユアンが用意してくださったワークショップの内容は、石けん作りです!まだ柔らかい石けんを手でこねて、お団子型に仕上げます。作った石けんは、お土産として持ち帰ってもらいました。ワークショップでは、会場がまるで台湾の森にいるかのような自然とハーブの香りで満たされました。団子の形に練り上げられた石けんは、糸でつなぎ合わせて完成です。

団子の形の手作り石けん(photo by ICC)
昔、台湾では保管や陳列のため、麻縄を使って食べ物や物を紐にで吊るすのが一般的でした。参加者は石鹸をこねる楽しさを感じながら、手肌もハーブで癒されていました!また、こねるうえで参加者の衛生と健康への配慮も大切にしました!

参加者が石けんを手でこねる(photo by ICC)
- グォユェンイー(郭元益)

グォユェンイー(郭元益)の講演(photo by ICC)
グォユェンイーは1867年に設立され(日本の明治維新が大政奉還するちょうど1年前です!)、150年以上にわたって台北で伝統的な中華菓子を製造および販売してきたお店です。主にウェディング菓子、パイナップルケーキ、綠豆糕(リュゥトウガオ/緑豆らくがん) 、蛋黃酥(タンファンスー) 、月餅などの菓子を製造しています。東京の日本橋と有楽町に支店があります。これらの定番商品に加え、デザイナーとコラボレーションしたモダンな商品も取り扱っています。

参加者によるクッキーアイシング(photo by ICC)
使用しているクッキーは普通のクッキーではなく、「一片台北(A piece of Taipei) 」と呼ばれるクッキーです!外観は「北」をベースに、グラフィックはTAIPEIをメインに、陽明山、猫空トロリー、北投温泉、台北市並みを添えて、台北の多様なスタイルを表現しています。「文山包種茶」と台湾地元コーヒーの二つの味があります。

一片台北(A Piece of Taipei)クッキー:文山包種茶とコーヒー味(photo by ICC)
パッケージも非常に独創的で、台北の信義区、士林区、北門大稲埕、万華西門町龍山寺を4つの主軸として、台北の伝統と革新を表現しています。デコレーションと台北クッキーそのものを楽しんだと同時に、台湾菓子の歴史や風習を習い、台湾の首都である街を味わっていただくことができました。
最後に
今回、このような貴重な機会をご提供くださいました誠品生活日本橋、ユアン、グォユェンイーの三社に改めて感謝申し上げます。イベント実施まで約半年間、何度も打ち合わせや会議、ディスカッションを重ねメールもいただきました。そして、 イベントのPRがスムーズに行えるよう、画像やビデオなどの高品質の資料を多数提供していただきました。
イベント当日は、ミニレクチャーのご準備や楽しいワークショップの進行、参加学生が持ち帰って楽しめるクッキーと手洗い用の石けんもご用意いただきました。 すべての助けがなければ、私はこのような意味のあるイベントを完成することができませんでした。ご協力いただきました企業のすべての方々に心より感謝申し上げます。

当日参加の皆々(photo by ICC)
また、ICCの皆にも感謝したいと思います。皆からの励まし、サポート、助けがなければ、このイベントを無事に成功、僕の故郷である台湾をこのような興味深い方法で紹介することはできませんでした。
そして、ご参加いただいた皆様、これからも異文化理解を深めるイベントをたくさん行いますので、またぜひICCのイベントにご参加ください。
お待ちしています!