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最高評点Sを獲得: EDGEーNEXT (文部科学省次世代アントレプレナー育成事業)に係る終了評価について

早稲田大学主幹コンソーシアム(Skyward EDGEコンソーシアム)が実施する「EDGE-NEXT人材育成のための共創エコシステムの形成」が、文部科学省「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)」の終了評価において、最高のS評価を受けました。

2019年に行われた中間評価では、「所期の計画を超えた取組が行われている」として最高水準のS評価を獲得していました。その後、デザインと研究成果を活用した本コンソーシアム独自の連携プログラムの開発、アジア圏からの学生を受け入れた英語による教育プログラムの提供、書籍・論文による知見の体系化や情報発信などに積極的に取り組んできました。

終了評価では、全5年間の補助事業期間の取組に対して、「進捗状況」、「取り組み状況」、「計画・改善手法の妥当性」、「今後の見通し」の観点から総合的に評価され、4つの指標のうち3つがS評価であり、「所期の計画を越えた取組が行われている」という最高の総合評点Sを受けました。

延べ2万人を超える総受講者数や起業ならびに新規事業数38件等の成果を挙げることができたこと、また地理的に離れた機関とも連携を密に取り、バラエティに富む活動を行ったことが高く評価されました。本事業の後半はCOVID-19の影響により国内外の移動が制限されたなかでも、着実に目標を達成したと認められております。

 

評価コメント(文部科学省公表資料より)

<総評>

  • コンソーシアム内の各機関が多様性のあるチームで編成され、失敗を恐れず起業に挑戦する文理融合の優れた人材育成プログラムを構築した。
  • 主幹機関が長年培ってきた知見、ノウハウを最大化しようと意欲的な企画を立て、各大学の経営陣も強くコミットメントしながら、多くのメンバーが機動力を発揮して実効性の伴った結果に繋げたことは高く評価できる。中間評価以降は多摩美術大学が加わり、東京理科大学や滋賀医科大学と組み合わさった他にない連携は大変興味深い取り組みであり、実際のビジネスにも繋がる新規性を有している。
  • 外部資金獲得においても、資金調達力や有料プログラムの設計等、今後の継続と発展が期待できる取り組みも多い。
  • 最終評価の段階で「目標達成度」「取組状況」「計画・改善手法の妥当性」のそれぞれで計画の達成が見られる。他のコンソーシアムと比べてもプログラム受講者数や外部資金導入金額は秀でており、起業の数も充実している。女性起業家を多く輩出できたことも評価できる。
  • 海外の教育手法を導入し、書籍や論文によって積極的に発信する展開は、我が国のアントレプレナーシップ教育の発展においてもロールモデルとして十分な成果を上げている。

 

「取組状況」に関する評価コメント

  • 特色を持つユニークなコンソーシアムが構築出来ており、その上で体系的なプログラムが学部段階から整備されている。
  • それぞれの地域あるいは専門性の特徴を考慮しながらアントレプレナーシップ教育プログラムを発展・充実させている。
  • プロダクト開発や医療系ビジネスを想定した具体的でチャレンジングなプログラムも多く、ハッカソンのテーマも大変具体的である。
  • 5機関混合チームによるワークショップ等は、多様性のある議論やダイバーシティを受け入れる文化の醸成にも繋がっている。
  • アジア圏からの学生を受け入れ、英語プログラムによるアントレプレナーシップ教育を実施したのは秀逸と認められる。
  • 各種コンテスト等での優勝、国や自治体の事業に採択された事例も複数あり、顔の見える若手起業家を育成したことも特筆すべき成果である。
  • ベンチャーキャピタルの新規設立や提携契約等、エコシステムの機能強化も実現している。

 

「今後の見通し」に関する評価コメント

  • 主幹機関の早稲田大学では、本事業終了後も「アントレプレナーシップセンター」を母体にアントレプレナーシップの醸成やスタートアップ支援等、イノベーション創出の支援体制が構築出来ており、各協働機関においてもプログラムの内製化やセンター設立等によって長期的に継続を図る取り組みが進められている。
  • さらには他大学向け、中高生向け、国際的なプログラム等によって幅広い対象に波及していく計画が積極的に立てられており、裾野拡大にも期待が持てる。
  • さまざまなプレスリリースを通じて、スタートアップに取り組む大学の姿勢を力強く発信していることも評価できる。
  • コンソーシアムとしての5年間の活動経験は、今後は各拠点都市内のプラットフォームに受け継がれ、さらに発展していくことが期待される。
  • 本コンソーシアムによって生み出された先進的な取り組みとそのノウハウが拠点都市内でも確実に継承され、裾野拡大に繋がっていくことを期待する。

 

文部科学省次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)は2021年度で終了となりましたが、本コンソーシアムは今後も連携を継続し、コンソーシアム参加大学間、他のコンソーシアムとの連携を深め、大学等の研究開発成果を基にした起業や新事業創出に挑戦する人材の育成等を通じて、我が国におけるベンチャー・エコシステムの構築に貢献していきます。

また、本学においては、内閣府認定の「スタートアップ・エコシステム 東京コンソーシアム」に参画し、東京大学や東京工業大学などとの共同主幹による『Greater Tokyo Innovation Ecosystem(略称GTIE:ジータイ)』事業に取り組み、引き続き世界を変える大学発スタートアップ育成に取り組んでいきます。

 


 

Skyward EDGEコンソーシアムとは

EDGE-NEXTとは、EDGEプログラムに採択された大学をはじめ、これまで各地の大学で取り組まれてきたアントレプレナー教育で得られた成果や課題を踏まえて、大学等の研究開発成果を基にした起業や新事業創出に挑戦する人材の育成、関係者・関係機関によるベンチャー・エコシステムの構築を目的とした事業です。採択された5コンソーシアムのうち、Skyward EDGEコンソーシアムは、早稲田大学を主幹機関とし、滋賀医科大学、東京理科大学、山形大学、多摩美術大学(2020年度より)を協働機関、バブソン大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、メリーランド大学、ルンド大学、チャルマース工科大学、オタワ大学、東京都産業労働局、富山県、一般財団法人大川ドリーム基金らを協力機関として活動してきました。

 

本事業では、参加大学の強みや国内外の産学官の英知を結集して、「グローバルリーダー」「医工分野」「地域貢献」を体現するアントレプレナーの育成を目指し、挑戦する人材のすそ野拡大に向け「Future-EDGE人材」、実際の起業・新規事業創出に向け「EDGE-NEXT人材」を文理融合で養成することを目的としてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

Skyward EDGEコンソーシアムでは、参加機関の強みや国内外の産学官の英知を結集して、「グローバルリーダー」、「地域貢献」を体現するアントレプレナーの育成を目指すことで、各機関が世界を惹きつけるアントレプレナー育成拠点(エコシステムハブ)となり、「失敗を恐れず、前進する起業文化」の醸成に貢献すること、を掲げました。

 

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