「知識×体験」で自在に創る自分仕様の未来
1、2年生の皆さんに、まず伝えたいこと―それは、学生生活は就職のためだけにあるのではない、ということ。就職のさらに先にある未来を見据えて、自分の「土台」を築くための大切な期間なのです。
その土台を揺るぎないものにするのが、学部教育をベースに得られる「知識」と「経験」。学業を通じて深める専門知識と、社会とかかわる実体験を自在にカスタマイズすることで相乗効果が生まれ、生きる力に満ちあふれた人間へと成長していきます。
早稲田大学には、そのための多彩な場があります。低学年のうちから主体的にチャンスをつかみとり、獲得した知識と体験をもとに、ほかの誰でもない「未来の自分」を創り上げてください。
学生生活を通してもっとも力を入れるべきことは「学業」です。皆さんはまず、所属する学部の授業を中心に、しっかりと学業に取り組んでください。その中で、現代社会が抱える諸問題を認識する。これが、「専門知識を得る」ということです。
さらに、なぜ問題が起こるのか、どうすれば解決できるのか、筋道をたてて論理的に考える力を身につけてください。皆さんが卒業して社会に出れば、たくさんの問題に直面するでしょう。それらは、さまざまな要素が複雑に絡み合っている場合も多く、一つひとつを根気強く紐解きながら、解決の糸口を見い出すことが求められます。そのために必要な「論理的思考力=深く考える力」を磨くことが、社会で活躍するための第一歩になります。
次に、「社会経験」を通して、学業で得た知識や思考力を、実際に使ってみることが大切です。たとえば、「問題が起きている現場へ出向き、ボランティア活動に参加する」「海外へ留学し、異文化交流をする」「部活動で仲間と協働しながら目標を達成する」など、どんな体験でもかまいません。知識や思考力は、社会とのかかわりの中で実際に生かされてはじめて意味を持ちます。さらに、現場に身を置いたからこそ新たに獲得する知識や見えてくる問題・課題もあり、その解決策を模索するプロセスでまた、考える力が鍛えらます。
つまり、「知識」「思考力」と「体験」は互いに強め合う関係にあり、これらを蓄積することで、未来に向けた自分の「土台」が固まっていくのです。
早稲田大学には、知識を深め、考える力を鍛えるプログラム、社会経験を積むプログラム、すなわち「成長の場」が数多くあります。課外活動も盛んで、部・サークルの数は公認のものだけでも600を超えます。皆さんが主体的に行動すれば、意欲に応える場はいくつでも見つかるでしょう。しかし、受け身でいる限り、成長のチャンスを手にすることはできません。
学生生活を通してどんな自分になりたいか、そのためには何が必要か――今すぐ、自分に問いかけてください。その答えにもとづいて自らフィールドを選び、たくさんの知識と体験を獲得してください。それらを自在に組み合わせながら未来への土台を築く中で、オンリーワンの強みを持った「自分」が見えてくるはずです。
早稲田大学には皆さんが成長できる様々なプログラムが用意されています。
「迷ったら、やってみる!」の姿勢で興味のあるプログラムに積極的に参加してみてください。