キャリアセンターでは、障がいや体調不安のある方を対象に、必要に応じて学内外の関係機関と連携しながらキャリア・就職活動の支援を行っています。就労に向けて大事なことは、健康管理、日常生活管理(規則正しい生活)が行えること、そして自己理解(障がい理解)です。学部1,2年生からこれらを意識して学生生活を送ることが就活をスムーズに進めることにつながります。
キャリアセンターの個別相談は、就活時期だけではなく学部1,2年生からご利用いただくことができます。これまでのキャリアを振り返ったり、自分について言語化したりする作業は自己理解を深めることに役立ちます。障がいや体調不安のある方に向けては、継続的な支援が行えるよう相談員固定制による相談を受け付けています。予約方法等詳細は「キャリア・就活個別相談」でご確認ください。
大学に届いた障がいのある方を対象とした企業情報・求人情報は以下の2通りの方法でご確認いただけます。
1.キャリアコンパス「就職情報・支援サイト」
<確認方法>
(1)MyWaseda>学生生活>「キャリアコンパス」にログイン
(2)「求人票・企業を探す」をクリック
(3)画面上の「▶条件検索」-「求人条件で探す」をクリック
(4)「求人の特徴」項目の「▢障がいのある方のための求人」にチェックをして検索
2.Waseda Moodle「キャリアセンター提供コンテンツ」
<確認方法>
(1)Waseda Moodle「キャリアセンター提供コンテンツ」-「7.障がい・体調不安のある学生向け」を表示
(2)「障がい者求人、インターンシップ・就業体験、説明会・セミナー情報」をクリック
(3)「情報リンク」をクリックし掲載の求人票や案内資料を確認
キャリアセンターでは、学年別(卒年別)・対象別に、キャリア形成支援・就活支援イベントを実施しています。「イベント」を確認のうえ、各自の準備段階に応じたイベントに参加してください。なお、過去のイベント動画は、Waseda Moodle「キャリアセンター提供コンテンツ」に資料と合わせて掲載していますので活用してください。
※その他、障がいのある学生に向けては、卒業生との交流イベントや障がいのある学生向け就活準備セミナーを実施します。
キャリアセンターでは、学生相談室、アクセシビリティ支援センター(ARC)、学生所属学部・研究科と連携して、皆さんのキャリア形成をサポートしています。支援内容に応じて各機関をご利用ください。
学生相談室は学生生活のことならなんでも相談できる窓口です。
開室時間やご利用・予約方法等支援の詳細は、「学生相談室(カウンセリング等)」よりご確認ください。
アクセシビリティ支援センター(ARC)は、障がいのある学生に対し、修学上の必要かつ合理的配慮の相談・調整の実施をおこないます。ご利用にあたっての手続きや申請方法等の詳細は、アクセシビリティ支援センターWebサイト内「障がい学生の方」を参照してください。
学業に関する悩み、授業、成績、授業料、学生証、学割などに関する問合せは、各所属の学部・研究科事務所にお問い合わせください。
自分のできること(得意なこと)や苦手なこと、またはどのような環境や配慮があれば自分が存分に力を発揮でき、会社や社会に貢献できるのかということについて、あらかじめ整理しておくことが大事です。「自分はどのように働きたいと考えているのか」「そのためにどう行動していくか」を考えながら、次のポイントについても整理しておきましょう。
必要なサポートや配慮を求める場合は、自身の障がい特性をしっかり理解することがまず重要となります。家族や主治医、キャリアセンターでの相談を通して、自身の「障がい特性」、対応するための「工夫」、「求める配慮」を書き出してみましょう。
(例)
特性: 一度に複数の指示があると混乱してしまう(マルチタスクが苦手)
工夫: 指示された内容についてひとつずつメモをとる
配慮: 指示はひとつずつ出していただく。メモの内容が間違っていないか確認してもらう
障がいのある方の働き方として、オープン就労(障がいがあることを開示して就職する)とクローズ就労(障がいのあることを非開示で就職する)がありますので、それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。安定して長く働き続けることを大事にするのか、新しいことにチャレンジしてキャリアを積んでいきたいのかなど「自分が仕事に求めているもの」をよく考えて選択するようにしましょう。
オープン就労の場合:
「求人の幅が狭くなる可能性がある」、「自身の障がい・疾病・特性などを説明する必要がある」などに対して、たとえば、通院のある日の勤務時間をずらしてもらうなどといった必要な「合理的配慮を求める」ことができるようになります。
※「障がいをオープンにすること」=「障がい者枠で就職」とは限りません。企業により、障がい者求人を設けているケースもあれば、一般求人の中で選考するケースもあり採用形態は様々です。
クローズ就労の場合:
「選べる仕事の幅が広がる」「給与が障がい者雇用より高い傾向がある」などのメリットがありますが、勤務形態や業務内容における「合理的配慮を得ることや、定期的な通院の調整も難しくなる」場合があります。
一般的な就職活動と同様、自己PRを準備すること、企業研究を行うことは重要です。キャリアセンターでは、これまでの経験で得た学びや成長について言語化することや、イメージする働き方に沿った企業研究についてサポートします。
障がい者枠の求人に応募する場合には、「障害者手帳」を取得する必要があります。「障害者手帳」には、「身体障害者手帳」、「療育手帳(自治体により名称が異なることがある)」、「精神障害者保健福祉手帳」 の3種類があります。お住まいの市区町村の担当部署(福祉事務所、福祉センター等)に申請してください。ただし、申請から取得までは数か月かかる場合があるため、障がい者枠での求人を検討する際は、早めに手帳の申請も検討してください。なお、一般枠で応募する場合に、「障害者手帳」の有無を企業に申告する義務はありません。
新卒応援ハローワーク
新卒応援ハローワーク(専門支援)は、完全予約制で、担当者制による個別相談を実施しています。仕事探し、履歴書、ES作成についての職業相談や、必要に応じて専門機関(地域障害者職業センター)による職業評価を案内しています。また、障害学生を対象としたセミナー・会社説明会・ミニ面接会・合同就職面接会等も実施しています。
障害者総合支援法における就労系障害福祉サービスのひとつ。
就労を希望する障がい者で、一般企業に雇用されることが可能と見込まれる者に対して、一定期間就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。
ご参考:社会福祉サービスについて(厚生労働省)