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卒業生インタビュー:日本の高度な技術力を学び 、世界のインフラに貢献したい

日本の高度な技術力を学び 、世界のインフラに貢献したい

八千代エンジニヤリング株式会社
スタピット シラネー(STHAPIT, Shranay)さん   2021年創造理工学研究科修了

 

自分を成長させてくれたのは、多様な経験 

 ネパールで生まれ、幼少の頃に日本に来て、小学校2年生まで日本の学校に通って日本語で勉強していました。その後ネパールに帰りましたが、日本に戻りたいと思い早稲田大学に進学。研究を続けたくて大学院にも進みました。 

 学部1年生の頃は勉強ばかりでしたが、2年生からはコンビニでアルバイトを始めたり、翻訳や通訳担当としてネパールのボランティアサークルに参加したりしました。その後、英語や数学の講師、海外から見学に来た高校生やその保護者などに早稲田のキャンパスを紹介するキャンパスツアーガイド、イスラエルの会社のアプリを日本に広めるための通訳や翻訳に関わったこともありました。さまざまな活動を通じて初めて社会に触れ、社会人としての立ち居振る舞いを学ぶことができたと思います。また、自分の日本語や英語を磨くこともできました。 

ネパールでのボランティア活動 

 

インターンシップを通じた企業研究、日本語に苦戦 

 世界で通用する高度な土木の知見を習得したいと考えていた私は、大学進学前から、技術水準の高い日本で働きたいと考えていました。大学3年の時点で大学院進学を決めていましたが、企業研究のために説明会やインターンシップにも参加。その後卒論などを挟み、大学院在籍中も再び企業研究をしていきました。 

 自分が志望していた土木分野の就職先には、発注者、ゼネコン、建設コンサルと、大まかに3つの領域に分かれます。それぞれの企業にインターンに行くうちに、「自分にはゼロから図面を起こしていく建設コンサルが向いている」と思い、志望先を絞っていきました。中でも、自分がやりたいと思っていた橋梁(きょうりょう)の設計を、外注ではなく社内で行える、八千代エンジニヤリングが第一志望になりました。海外事業部と国内事業部が一つの組織にあり、国内で設計技術を磨いてから海外に行くことができる点も、私の理想のキャリアにマッチしていました。 

 選考の過程で苦労したのは、SPIのようなウェブテストです。日本語、数学、英語の3教科のものは、日本語が苦手だったので、数学と英語だけで勝負しました。面接であれば、自分が伝えたい単語が出てこなくても、ある程度、ジェスチャーや知っている単語を使って表現できます。しかしウェブテストや筆記試験ではそうはいかないので、大変でした。 

バックグラウンドに興味を持ってもらえたことは、自分としてはプラスだと感じ、そこを全面的に押し出して、語学力など会社に貢献できる点を強くアピールしました。 

就活全体のプロセスは、国際コース向けの就職の説明があるキャリアセンターで情報収集しました。Waseda Moodleには就活に関する動画が、自己分析や企業研究などのセクションに分かれて公開されていて、それぞれについてイメージがつかめました。 

早稲田では橋梁工学を学んでいたスタピットさん 

 

忙しさも成長も、社会人の醍醐味 

現在は入社2年目です。3年間実務を経験すると、技術士の試験を受けることができるため、今は技術士補として頑張っています。担当しているプロジェクトの中には、入社前から希望していた新設の橋梁の仕事もあり、主に工法的な面から、解析モデルを作って橋の安全性を検証するのが私の役割です。設計業務は遂行までに時間がかかる仕事ですが、先輩からは「設計したものが完成すると大きなやりがいを感じるよ」と聞いているので、楽しみです。 

入社当時に比べて自分の成長を感じたときや、言われた仕事にプラスで行ったことが評価されたときは、仕事の面白さを感じます。また、社内で力を入れているDXや海外の技術を用いたマニュアル制作に携わることもあり、英語力でも貢献できていることは嬉しいです。 

学生の頃は論文や授業など、やることが定められていましたが、仕事は1つだけではなく、複数のプロジェクトに視野を広げなければなりません。そうした忙しさも、社会人の醍醐味だと思っています。 

  

柔軟性を持ち、自分の強みを活かした就職活動を 

就活では、キャリアプランは大事である一方、柔軟性を持つことも重要です。自分の思っている通りに必ずしも進むわけではありません。私も就職するまでは「建設コンサルよりゼネコンのほうが楽しそう」「橋じゃなくて鉄道のほうが面白いかな」と思っていた時期もあり、決まるまでには何度も方向転換をしました。いろいろと迷いながら発見をしていくものなので、最初から「これだけ」と絞って決めすぎないほうが良いと思います。 

また、インターン先のグループワークなどで日本人と一緒に仕事をする際は、やはり日本語にコンプレックスがあり、「足手まといにならないか」という心配がありました。そんな時には、もっと学部の時に日本語の授業を取ったり、日本の人たちと積極的に話したりすればよかったな、と感じることもありました。しかし、自分の弱みにとらわれるのではなく、英語力など強みを活かし、集中的にアピールしたほうが、上手くいくと思います。日本語ができなくても、別のフィールドで勝負し、他人とは異なる個性を強みにしていってください。 

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