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ドラマや演劇、映画を豊かに読み解きながら自分と異なる他者への想像力を高める

社会の変容を色濃く映し出すテレビドラマ

私が学生時代から長く研究するノーベル賞作家のサミュエル・ベケットが、戯曲以外にも詩や小説、映画やテレビ向けの作品なども手がけた人物であることから、私自身も現代演劇を中心に幅広い分野を研究するようになりました。2007年に文化構想学部の教授となってからは、テレビドラマ研究にも注力しています。テレビは私たちの日常に密接に関わり、特にドラマの題材やストーリーには、その時代の社会情勢や価値観の変容が反映されてきました。これまで研究対象になりにくかったテレビドラマを本格的に研究し、内容を深く掘り下げて分析する機会をゼミや演習で提供しています。

刻々と変化する新しい文化や芸術も研究の対象に

学生には単なる感想や批評ではなく、作品から感じた疑問や違和感を起点に独自のテーマを見つけることを求めています。繰り返し鑑賞する中で一つの作品が別のものに見えてくるほどに、豊かに情報を受け取り得ることも作品研究の醍醐味と言えるでしょう。自分と異なる登場人物の生き方に考えを巡らせ、他者への想像力を高める機会にもなります。文化構想学部表象・メディア論系では、多様な芸術作品を刻々と変化するメディア・身体・イメージのあり方と関連づけて捉えます。まだ評価が定まらない新しい文化や芸術を、そこに至る歴史も含め多面的、横断的に探究したい人にお勧めです。


岡室 美奈子 Okamuro Minako

文化構想学部 表象・メディア論系 教授

早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。国立アイルランド大学ダブリン校で博士号取得(文学)。早稲田大学文学部助教授、教授を経て2007年より現職。専門は演劇研究、テレビドラマ研究。坪内博士記念演劇博物館館長も務める。

※掲載情報は2020年度内の取材当時のものです。

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