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その他

データを用いて組織を実証的に分析し、人間行動・社会の本質に迫る

「優れた組織や個人は何が違うのか」を考察

優れた組織や、その中で高い業績を上げる個人はほかと何が違うのか。これが経営学の大きな問いの一つです。かつてiPhoneの発売時、ある国内メーカーが本体を分解し調べたところ、全ての要素技術を自社でも持っていたことに気付いたといいます。つまりアップル社は技術を組み合わせて製品を生み出せたのに対し、一方はできなかった。考えられる要因の一つが組織内のネットワークの違いです。イノベーションを生みやすいネットワークとはどのようなものか、データを用いて実証的に分析を進めています。組織の研究は人間行動や人間社会の本質に迫ることでもあり、そこに面白さがあります。

得た知識を実際の思考に役立てることが重要

経営学は、教科書を読んで理解するだけでは不十分で、実際の思考に役立ててこそ意味があります。そこで授業では理論の活用にも重点を置き、例えば企業が舞台のドラマや映画を取り上げ、登場人物の意思決定について、組織論などの理論に当てはめて考える演習も行っています。理論を学ぶことは、混沌とした世界をより明瞭に見るための眼鏡を持つことだと言えるでしょう。理論を通して事象を捉えることで、起きた背景や原因を推測でき、対応策を立てやすくなります。実際の現場と、理論に基づく抽象的な世界とを行き来する視点を持ち、真に問題を解決できる力を磨いてほしいと思います。


三橋 平 Mitsuhashi Hitoshi

商学部 教授

慶應義塾大学総合政策学部卒業、コーネル大学大学院産業労働関係研究科修了。博士(組織行動論)。筑波大学社会工学系専任講師・准教授、慶應義塾大学商学部准教授・教授を経て、2019年より現職。専門は組織論、組織科学。

※掲載情報は2020年度内の取材当時のものです。

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