Division of Global Asia

グローバルアジア研究部門

グローバルアジア研究部門

概要

グローバルアジア研究部門は、多様な政治体制、経済発展モデル、宗教・文化が混在するアジアの歴史的和解と持続可能な開発を学際的な視点から研究し、その成果をアジアから世界に発信することを目的としています。
アジアの多様性は、この地域の安全保障、経済、文化、社会分野の問題を複雑にしています。地域内の人びとがともにこれらの問題に立ち向かう前提は、戦争と植民地主義を乗り越えた和解を実現することです。しかし、そこにはアジア的課題が存在します。ヨーロッパでは、戦争責任と植民地責任の問題を切り離して議論することが可能でしたが、東アジアではそれらが複雑に絡み合っています。アジアにはアジアの和解に必要なグローバル・ヒストリーが求められており、それは今後の世界において、さまざまな歴史和解が問題となる場合、重要な意義を有するものとなるでしょう。
一方、アジアにおけるガバナンスの問題は、アジアの格差と多様性を映し出す現象として、グローバルなレベルとリージョナルなレベルの両面から議論されてきました。しかし世界的規模の経済格差の拡大や、移民の増加などにより、アジアの経験に根ざした持続可能な開発の研究が、世界的な意義を有するようになりました。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、世界的な開発目標ですが、われわれの目標の一つは、アジア地域におけるSDGsを達成することです。
グローバルアジア研究部門は、歴史学、開発研究、社会学、国際関係論、国際法、地域研究、平和学、紛争解決学、ソーシャル・イノベーションなど、多様な専門分野の研究者によって構成されています。多様な研究者グループが、革新的なアプローチを通じてそれぞれの分野を発展させ、学際的な研究を推進しています。また、「アジア大学リーグ」構想を打ち出し、アジア地域の大学との連携を強化しています。アジアのリーディング大学の研究組織として、和解・和平および持続可能な開発を中心とした国際的な共同研究を展開しています。

プロジェクト研究グループ

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