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From the Director
センター所長挨拶
スポーツ科学研究センター所長 宮地元彦

スポーツ科学研究センターは、2006年の創設以来、スポーツ科学学術院の研究機関として、多様な専門分野の研究を推進するとともに、国内外の大学・研究機関、企業、行政機関、スポーツ関連団体との協働を通じて、その成果を社会に還元してまいりました。これまでに築かれた研究基盤と連携のネットワークを受け継ぎ、スポーツ科学の新たな可能性を拓くことが、私たちの使命です。
早稲田大学が教旨に掲げるのは、「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」です。当センターの活動の基軸は、この大学の理念と、スポーツの価値を高め、人々の健康や幸せに貢献することを目指すスポーツ科学部の教育理念にあります。研究者の自由な発想と学問的自律性を尊重しながら、独創的な知の創出、その成果の社会への還元、そして次代を担う人材の育成を一体として推進してまいります。自然科学と人文・社会科学の多様な知を結ぶことで、競技力の向上から健康の維持増進、スポーツを通じた文化や社会の発展まで、幅広い課題に応えることができると考えています。
そのための重要な取り組みの一つが、早稲田大学のGlobal Research Center(GRC)構想と連動した、全学的な連携の推進です。GRCは、各学術院から生まれる独創的・萌芽的な研究を発展・融合させ、社会変革につながる価値の創造を目指しています。このビジョンと歩調を合わせ、スポーツ科学の研究成果や着想を全学の多様な知につなげてまいります。学術院や専門分野の枠を越えた共同研究、国内外の研究者との交流、産官学連携を通じて、個々の研究が新たな研究領域や国際的な研究拠点へと発展する機会を広げることが目標です。
こうした活動の原動力は、教員と大学院生一人ひとりの知的好奇心と探究心です。それぞれの専門性と多様な問題意識を尊重し、豊かな研究活動を力強く支えることこそ、当センターの重要な役割と考えています。その実現に向け、研究の着想を育む対話や交流の場を充実させるとともに、共同研究の形成、外部研究資金の獲得、研究成果の国際発信などを支援してまいります。とりわけ大切にしたいのは、大学院生が研究の主体として挑戦し、国内外の研究者と議論を重ねながら成長できる環境です。そのような機会を広げ、次世代のスポーツ科学を担う研究者の育成に努めてまいります。
スポーツには、人間の可能性を拓き、人と人をつなぎ、人生と社会を豊かにする力があります。その可能性を科学的に探究し、確かな知として社会と共有することが、私たちの役割です。研究に携わる人々が互いの挑戦を支え合い、そこから生まれる成果が世界の人々の健康と幸福につながる研究センターを目指してまいりますので、皆様のご理解とご支援、そして研究活動への積極的なご参画をお願い申し上げます。
2026年9月21日