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【著作紹介】『なぜ人は悪役に惹かれるのか? ヴィランで読む文学』(文学学術院教授 小松史生子)

【著作紹介】『なぜ人は悪役に惹かれるのか? ヴィランで読む文学』(文学学術院教授 小松史生子)
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Fri, 25 Sep 2026

大和書房 初版 刊行日2026/08/06 四六判 272ページ ISBN978-4-479-39483-9

アルセーヌ・ルパン、ハリソン山中(「地面師たち」)、悪女ミレディー、貞子――
名作には、忘れられない悪役(ヴィラン)たちが登場します。

主人公と敵対し悪事を働くヴィランたち。一見、人々に嫌われてしまうようなキャラクターでありながら、私たちはどこかで彼らに「悪としての活躍」を期待してしまいます。

なぜ、私たちは悪役に惹かれてしまうのでしょうか?

怪盗、詐欺師、剣鬼、悪女、怨霊、人獣。

近現代の大衆文学に登場する、恐ろしくも魅力あふれる6つのヴィランを例に、その魅力をひも解いてみました。

本書は早稲田大学文化構想学部で開講している講義内容を書籍化したものです。

 

〈研究内容紹介〉

ミステリと怪異をキーワードに、文芸作品を含めたワールドワイドなポップカルチャー・コンテンツを、比較文化の視座から広く研究しています。

江戸川乱歩や横溝正史といった戦前日本探偵小説の一次資料翻刻、アガサ・クリスティーやエラリー・クイーンなど海外ミステリ作家の翻訳書誌調査、綾辻行人や東野圭吾といった現代ミステリのテクスト分析、洋の東西における怪異怪談をめぐる比較民俗論、大衆メディアにおけるヒーローの表象研究などに取り組み、それぞれの領域を互いに連携させながら、ポップカルチャー・コンテンツのデジタル・アーカイヴや理論構築を実践しています。

 

早稲田大学文学学術院教授
小松 史生子(こまつ しょうこ)

1972年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。早稲田大学文学学術院教授。1998年「アニミズムのエロス 江戸川乱歩論」で第5回創元推理評論賞(東京創元社)佳作受賞。2016年『探偵小説のペルソナ―奇想と異常心理の言語態―』(双文社出版、2015年)で第69回日本推理作家協会賞(評論その他部門)最終候補。主な著作に『乱歩と名古屋:地方都市モダニズムと探偵小説の原風景』(風媒社、2007年)、共編著に『〈怪異〉とナショナリズム』(青弓社、2021年)、『〈怪異〉とミステリ 近代日本文学は何を「謎」としてきたか』(青弓社、2022年)など。

(2026年9月作成)