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  • 【開催報告】石井公成先生講演会 「『伊勢物語』は平安朝の『サラダ記念日』―和語化した仏典の表現の大胆な利用について―」

【開催報告】石井公成先生講演会 「『伊勢物語』は平安朝の『サラダ記念日』―和語化した仏典の表現の大胆な利用について―」

【開催報告】石井公成先生講演会 「『伊勢物語』は平安朝の『サラダ記念日』―和語化した仏典の表現の大胆な利用について―」

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THU 2026
Place
早稲田大学戸山キャンパス33号館第1会議室
Time
17:00~18:30
Posted
Tue, 30 Jun 2026

石井公成先生講演会
「『伊勢物語』は平安朝の『サラダ記念日』―和語化した仏典の表現の大胆な利用について―」

 

『伊勢物語』は平安時代の「みやび」な恋の歌物語と考えられているが、実際には仏典を和語化した表現を大胆に使っているため、作成された頃は、「カンチューハイ二杯で」と詠った俵万智『サラダ記念日』と同様の斬新さを持っていた。本講演では、従来多くの研究が蓄積されてきたものの、十分に説明されることのなかった『伊勢物語』の表現について、仏教の経典や注釈の表現との関係から新たな読解が示された。例えば、『伊勢物語』初冠本の初段と最終段にともにcitta-bhūmiの訳語である「心地」という語がみえること、「おきもせず寝もせで夜を明かしては」などの否定を重ねる表現、「本意にはあらで、心ざしふかかりける人」というよく知られた一文における「本意」の語義など、講演では数々の具体的事例があげられ、それらが仏教の経典や注釈の表現に由来し、またそれが巧みに和語に置き換えられて豊かな表現が構築されているさまが解き明かされた。また講演では、日本の古典文学研究に際して、仏教およびアジア諸国への視点が不可欠であること、そして、資料に対する知識とともに、つねに疑問をもって探究していくことが重要であるとの指摘がなされた。

講演に続いて、コメンテーターによる総評がなされ、『伊勢物語』の「みやび」について、また、仏教経典の語彙と平安期の和歌や和文との思想的、文学的つながりについて改めて捉え直していく必要があることなどが強調された。その後、参加者からの質疑応答も続き、盛会のうちに終了した。

 

 

★本講演会の録画を以下のリンク先にて公開しております。

https://waseda.box.com/s/c8y8edd21n7rka4ih7o4vdr7u3hcbqll

 

開催情報

  • 日時:2026年6月18日(木)17:00~18:30
  • 開催方式:対面・オンライン
  • 対面会場:33号館第1会議室
  • 参加者:136名(うち対面63名)

プログラム

17:00~18:00 石井公成氏(駒澤大学名誉教授)講演
18:00~18:30 コメント(陣野英則・早稲田大学文学学術院教授/師茂樹・早稲田大学文学学術院教授)、ディスカッション

主催等情報

主催:早稲田大学総合人文科学研究センター 角田柳作記念国際日本学研究所、早稲田大学SGU国際日本学拠点、早稲田大学総合研究機構日本古典籍研究所