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【開催報告】2025年度 英語論文ライティング・ラウンドテーブル
Dates
カレンダーに追加0309
MON 2026- Place
- 早稲田大学戸山キャンパス33号館16階第10会議室
- Time
- 14:00~15:40
- Posted
- Sat, 14 Mar 2026
早稲田大学総合人文科学研究センターでは、キャリア初期研究者支援の一環として 2018 年度より英語論文ライティング講座を実施している。今回(2025年度)は昨年度に引き続き、英語による学術書籍出版や論文掲載の業績をお持ちの研究者をパネリストとしてお招きし、カジュアルな雰囲気の中で経験談をお話しいただいた。
本講座は対面形式で開催され、文学研究科に在籍する大学院生21名が参加した。全体の司会・進行は文学学術院教授であるライアン・スティーブン先生が務めた。
まずスティーブン先生が、お招きした3名のパネリストを紹介した。
そのうえで、さっそく、事前に参加者から受け付けた質問をもとに、少人数でディスカッションを行う場が設けられ、様々な議論が行われた。

ディスカッションの風景
その議論の焦点となったのは、たとえば、
- 論文執筆の出発点や進め方(データ・理論・研究ギャップのどこから書き始めるか、全体の執筆プロセス)
- 長期・大規模な執筆(特に学位論文)の進め方(断続的な時間でどう全体像を保ち、効率よく書くか)
- 英語論文における構成・形式面での注意点
- 論文執筆で直面する困難と、その克服方法
などである。さらには、生成AIや翻訳ツールとの向き合い方など、その内容は多岐に渡った。
傍聴していた本報告の執筆者にとって、英語で論文を書くことと日本語で論文を書くこととでは、想定される読者層が異なる点を意識する必要があるという問題提起は大変興味深かった。
言語を超えて論文を発表するということは、単に内容を翻訳すればよいということではない。むしろ、どの論点に焦点を当てるかというアプローチそのものが変化する。
言語をまたいだ執筆経験を通じて、自らの研究をより広範な研究潮流の中に位置づけ直したり、あるいは逆に、よりspecificな議論として提示したりする状況に向き合うことになる。おそらく、そのような試行錯誤こそ重要なものだ。
したがって、英語論文の執筆は、自身の研究をあらためて見つめ直す貴重な契機になると言えるだろう。
このディスカッションは、受講者同士で問題を共有して意見を出し合う場となっただけでなく、受講者がお招きした先生方に直接質問をする機会ともなり、立場を超えた活発な交流が見られた。
以下、事後アンケートに寄せられた参加者の声を一部紹介する。
- The small group discussions were interesting. We could tailor our conversation to our interests & contexts.
- I had a very valuable opportunity to ask questions directly to experienced professors.
- 大変貴重なお話とリアルな論文発表経験を伺い、有益な情報を沢山いただきました。
RILASでは、今後もキャリア初期研究者を対象とした英語論文執筆にかんするイベントを開催していく予定である。
積極的に参加していただければ幸いである。
以上
(記録:総合人文科学研究センター助教 金子聖奈)
開催詳細
- 日時:2026年3月9日(月)14:00-15:40(100分)
- 形式:対面(早稲田大学戸山キャンパス33号館16階第10会議室)
- パネリスト:
- 高橋千佳(愛媛大学法文学部教授)
- 入江恵(学習院大学国際社会科学部教授)
- 八島智子(関西大学名誉教授)
- 司会・進行:ライアン・スティーブン先生(文学学術院教授)
- 使用言語:英語
- 参加者:21名