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【開催報告】早稲田大学演劇映像学会第44回研究大会 キャサリン・プロフェタ教授講演会

早稲田大学演劇映像学会第44回研究大会 キャサリン・プロフェタ教授講演会

Dance Dramaturgy and the Question of Audience
ダンスドラマトゥルギーと観客の問題

早稲田大学演劇映像学会第44回研究大会の第二部企画として、イエール大学のキャサリン・プロフェタ教授に基調講演を行っていただいた。講演では、振付家ピナ・バウシュとライムント・ホーゲに始まるダンスドラマトゥルク史に触れた後、振付家ラルフ・レモンとの仕事例を挙げながら、ドラマトゥルクが担う創造的なリサーチを、観客というテーマから考察した。そして、専任教員の中島那奈子との対話のなかで、ドラマトゥルクの作業では断片と喪失といった未完成のあり方が創造を促進し、黒人振付家であるレモンが白人のドラマトゥルクであるプロフェタとの作業を通して人種問題を可視化していったこと、そして「いまここ」というストレートな時間を批判する未来性のあり方も明らかにされた。また、マクロドラマトゥルギーとされる助成金申請作業にドラマトゥルクが携わることは例外的であること、予定調和的な問いではなく、答えがわからない地点から問いを立てるドラマトゥルクの知のあり方も示唆され、リサーチを起点とした、ドラマトゥルクの感情と知の探究の広がりが導かれていった。

開催概要

  • 2025年9月21日(日曜日)16時15分~17時55分
  • 早稲田大学戸山キャンパス36号館382教室
  • 主催:早稲田大学演劇映像学会
  • 共催:早稲田大学総合人文科学研究センター「イメージ文化史」部門、早稲田大学国際共同研究「動きのドラマトゥルギー」(研究代表者 中島那奈子)

Dates
  • 0921

    SUN
    2025

Tags
Posted

Fri, 03 Oct 2025

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