Research Institute for Letters, Arts and Sciences早稲田大学 総合人文科学研究センター

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【平安朝文学研究会】2025年度 第1回 研究発表会

平安朝文学研究会 2025年度 第1回 研究発表会

日 時 2025年9月27日(土) 13:45-17:30
会 場 早稲田大学戸山キャンパス 33号館 16階 第10会議室 《Zoomミーティング 併用》
研 究 発 表(13:50~17:20)

〈13:50 より〉
高井 智子(早稲田大学大学院文学研究科 修士課程)

「いはで思ふぞいふにまされる」の表現史 ――『古今和歌六帖』収載歌を起点として――

『古今和歌六帖』収載歌「こころにはしたゆく水のわきかへりいはで思ふぞいふにまされる」は、『枕草
子』『源氏物語』などで確実に引用されている例があり、この歌を想起させる表現も指摘しうるが、これま
では当該歌と個々の箇所との関わりの検討に限られてきた観がある。本発表では、平安期の文学作品を複数
取り上げ、それぞれの例から当該歌の影響のあり方、さらにその表現史をとらえたい。

〈15:05 より〉
金子 勇介(早稲田大学大学院文学研究科 修士課程)

『源氏物語』横笛巻の漢籍引用考 ―― 一条御息所の発言から――

『源氏物語』横笛巻における夕霧の一条邸訪問の場面には、古注釈以来、様々な漢籍の引用が指摘されて
いる。しかし、複数の漢籍引用を総合した検討は、まだ少ない。本発表では、個々の漢籍引用に関する研究
成果を踏まえ、一条御息所の一連の発言と、落葉宮がその後に陥ってゆく状況との関連性について論じる。

〈16:20 より〉
草野 勝(日本学術振興会特別研究員(PD))

名を知らぬ鳥/鳥の名を知る ――『定頼集』の一短連歌を端緒として――

古典において鳥を扱う時、通常は「鶯」や「時鳥」などの名があることを要件とするが、容易に想像され
るように、人々はしばしば名も知らぬ鳥と出遭い生きていた。『定頼集』の短連歌、「またしらぬとりもなき
けるさよふけて/いまはしり(め)たるなのりたにせよ」を端緒として、古記録や和歌を可能な限り広く調査
しながら、彼らがどのように名もなき鳥と向き合ったのかを考えてみたい。

 

◆ 研究発表会への参加申し込み方法
ご参加にあたっては事前予約が必須です。

9月25日(木)までに、事務局へ必ず電子メールでお知らせください。その際、対面、またはZoom利用のいずれを希望されるか、明記してください。なお、会員以外の皆様のご参加も受け付けます。ただし、お申し込みに際しては、必ずご所属(もしくは旧所属)を明記してください。

お申し込み先 平安朝文学研究会 事務局(陣野英則)

E-mail : jinno●waseda.jp
*上記の「●」を「@」に置き換えてください。

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