「COVID-19」研究会
総合人文科学研究センター研究部門「COVID-19を経験した社会の人文学」2024年度第1回研究会
文化を伝える心の不思議
日時:2024年5月24日(金)18:00~19: 30
方法:Zoomを使用したオンライン開催
田中 雅史(本学准教授)
音楽などの芸術を含む「文化」の価値はとらえがたく、個人や集団の活動において文化が真に担っている機能については不明な点が多い。COVID-19では公衆衛生のため一部の文化的活動が制限されたが、それは一時的なものであったようで、仮想現実や遠隔コミュニケーションなど新しいテクノロジーが普及する中、今なお我々の文化は多様化と発展を進めている。人の歴史と文化は切り離せないようであるが、ただし、文化はヒト(Homo sapiens)だけが享受する営みではないらしい。近年の科学的知見によって、ネアンデルタール人、チンパンジー、クジラ、さらには歌をさえずる小鳥なども、それぞれのやり方で文化を伝えていることが明らかになりつつある。この研究会では、心理学コースでの私の研究成果も共有し、「なぜ私たちは文化を営むのか」という問いを議論の呼び水に、文化的活動に興味を持つ研究部門内外の方と意見交換できると嬉しい。
※付記:この研究会は公開で行われますので、どなたにもご参加いただけます。研究部門にご所属でない方は、5月 23日までに御子柴善之研究室に参加希望をメールでお伝えください。URLをお届けいたします。
連絡先:御子柴善之研究室([email protected])