平安時代の和歌がワカると…―国語教育の場へ―
開催案内
川村裕子『ビギナーズ・クラシックス拾遺和歌集』刊行記念と、御手洗靖大の科研費事業(『拾遺抄』・『拾遺和歌集』の研究)の成果物のひとつとして、早稲田大学で王朝和歌と国語教育についてのシンポジウムを開きます。
- 日時:2024年1月21日(日)13:30~16:30 ※13:00から受付
- 形式:対面開催(後日録画公開)
- 会場:早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室
- 参加費:無料
- 参加方法:要申し込み(1月20日まで)こちらのフォームもしくは下のQRコードからお申し込みください。
内容
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本シンポジウムでは、国語教育とからめながら、『拾遺和歌集』を中心とする平安時代中期の和歌を考えたいと思います。
- 開会挨拶 菊野雅之(早稲田大学教育・総合科学学術院准教授)
- ①「『拾遺和歌集』研究から教室へ」御手洗靖大(早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程・日本学術振興会特別研究員DC2)
- ②「王朝和歌と国語教科書」兼築信行(早稲田大学文学学術院教授)
- ③「和歌を子どもたちにつなぐ―『ビギナーズ・クラシックス拾遺和歌集』をめぐって―」川村裕子(新潟産業大学名誉教授)
第一部は標題に関連した報告を行います。御手洗は、『拾遺和歌集』研究がいかにして教室に還元できるかということを考えます。兼築先生には、教科書編集委員として、教科書と平安時代の和歌についてお話頂けるとうかがっています。川村先生には、『ビギナーズ・クラシックス拾遺和歌集』編集方針や、国語教科書のルビについて、そして一条帝の家集蒐集についてもお話頂けるとうかがっています。
第二部は和歌を古式に則って読み上げる、披講(ひこう)を実演します。伝統的な和歌の読み上げ方が、和歌の読解に資するということを示したいと思います。なお、実演では宮中歌会始でなされる綾小路流と、京都の冷泉家に伝わる冷泉流の二流派をお聞き頂きます。
第三部のディスカッションでは、登壇者3人の討議にくわえ、事前の質問や、フロアとの質疑応答を積極的に行いたいと思います。和歌の指導について不安がある先生、反対に和歌の指導について一家言のある先生、和歌に関心のある大学生や高校生、中学生、和歌や平安時代に関心のある方々や、そうでない方々にもお集まり頂きたいと思います。
プログラム
第一部
資料は前日までに以下のリサーチマップブログで公開します。各自ご持参下さい。
(https://researchmap.jp/y_mitarai/research_blogs)
第二部 和歌を歌う
―綾小路流、冷泉流それぞれの披講実演―
第三部 ディスカッション
三人の討議・事前の質問への回答・フロアとの質疑応答
※本シンポジウムは収録の上、後日youtubeにて公開予定です。ご発言等、公開される可能性があること、ご了承下さい。菊野研究室(https://www.youtube.com/@kokugojunbishitu)
主催:早稲田大学教育学部菊野雅之研究室
後援・早稲田大学総合人文科学研究センター/角田柳作記念国際日本学研究所
なお、本シンポジウムは科学研究費補助金(特別研究員奨励費 課題番号課題番号22j11254「『拾遺抄』・『拾遺和歌集』の研究」)による成果の一部です。