Research Institute for Letters, Arts and Sciences早稲田大学 総合人文科学研究センター

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【2022年4月22日(金)】シリーズ「戦後優生政策の国際比較」③開催のお知らせ

日程:2022年4月22日(金)17:00〜
タイトル:「1930〜40年代アメリカにおける優生学の変容―生殖・家族・人口問題―」
報告者:小野 直子(富山大学教授)
ファシリテイター:豊田真穂(文学学術院)
コメンテイター:寺尾範野(社会科学総合学術院)

お申し込みは、こちらから: https://forms.gle/RzVFVwe6bwsrz91c8

スケジュール:
17:00-17:10 趣旨説明(豊田)
17:10-17:50 小野先生のご報告
17:50-18:00 寺尾先生のコメント
18:00-18:30 全体ディスカッション

報告要旨:
1933年に成立したドイツのナチス政権が、アメリカのカリフォルニア州の断種の実績を参考にし、遺伝病子孫予防法を成立させたことはよく知られている。そしてアメリカの優生主義者はこれを賞賛した。他方でアメリカにおける優生学運動は、1930年代には退潮期を迎え、それに呼応するように強制的な優生断種は肯定されなくなった。しかし、優生思想そのものが姿を消したわけではない。1930年代から40年代に従来の優生思想や運動を批判して優生学の改革を志した人々は、人類学や心理学、遺伝学の進歩によってかつての優生学の「科学的根拠」は崩れ去ったと認識し、かつてのような社会的に偏った優生学運動は否定したが、遺伝学の知識を活用することで人間の改善を図ることができると確信していた。そこで本報告では、その時期に優生主義者がどのようにして人間を改善しようとしたのか、それによってどのような社会を目指したのかを検討したい。

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