Research Institute for Letters, Arts and Sciences早稲田大学 総合人文科学研究センター

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【12月14日(土)13:00-】研究部門「イメージ文化史」主催・2019年度ワークショップ 「マンガの体験、メディアの体験」第6回 マンガというメディア 開催のお知らせ

早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「イメージ文化史」主催
2019年度 ワークショップ「マンガの体験、メディアの体験」第6回

マンガというメディア

日時  2019年12月14日(土) 13:30~19:00
場所  早稲田大学戸山キャンパス36号館6階681教室

<第Ⅰ部> 13:30~

林道郎(上智大学教授)
水平性についてふたたび

伊藤亜紗(東京工業大学准教授)
幻のビジュアライゼーション

<第Ⅱ部> 16:15~

宮本大人(明治大学准教授)
〈漫画少年〉はいつ生まれたか
──マンガを「描く」体験の歴史に向けて──

鈴木雅雄(早稲田大学教授)
コマの誕生と漂流
──テプフェール以後に何が起きたのか──

さまざまな視覚メディアとの対比のなかで、マンガを読む/見るという体験の意味を考えてきたこのワークショップも今回が最終回。マンガというメディアが可能にしてくれた体験とは何なのか。歴史研究や表現論、美学や身体論、表象文化論の交差する場所で、マンガの核心に迫ります !!

◆林道郎:水平性についてふたたび

現代美術研究を牽引し続けるこの人がついにマンガ論の舞台に登場します! 多くの鮮やかな論考で、「アンフォルム」や「壁の絵・本の絵」といった概念を縦横無尽に駆使してきた理論家が、そうした装置をマンガと出会わせながら、垂直な壁に掲げられるのではなく水平に置かれるメディアとしてのマンガの可能性を引き出してくれるはず。最終回にふさわしい根源的な議論となるでしょう。

◆伊藤亜紗:幻のビジュアライゼーション

柔軟で強靭な思考を武器に、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書、2015年)や『どもる体』(医学書院、2018年)で驚くべき身体論を展開してきた論者がマンガ論に挑戦! 障害を抱えた身体が経験するような幻視や幻聴を、マンガはいかに視覚化することができるのか。西洋絵画の幻視表象をも射程に収めつつ、意外性に満ちたアプローチが展開されるに違いありません。

◆宮本大人:〈漫画少年〉はいつ生まれたか―マンガを「描く」体験の歴史に向けて

いわずと知れたマンガ史研究の第一人者に、最終回での登壇をお願いしました。今回は「読む/見る」という体験から「描く」という行為に焦点を移し、戦前・戦中期からすでに存在していた少年誌の投稿システムや描き方本、さらには当時の子供による実作までが取り上げられる予定。歴史的な視点からも理論的な次元でも、マンガ研究にふたたび新たな一ページがつけ加えられる!

◆鈴木雅雄:コマの誕生と漂流―テプフェール以後に何が起きたのか

最後は企画者(の一人)が近代マンガの出発点と目されるテプフェールや、それに続く作家たち(カムやドレ)の時代にさかのぼって、19世紀のフランス語圏でコマという形式が経験した紆余曲折を通し、視覚メディア史のなかでのマンガの位置を考えます。明快な「総括」とはいきませんが、おつきあいいただければ幸いです。

 

チラシはこちら
◇予約不要、入場無料。ご来場をお待ちしています。
(企画者:鈴木雅雄+中田健太郎)
お問合せ先:総合人文科学研究センター研究部門「イメージ文化史」
imagebunkashi◎list.waseda.jp (◎→@)

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