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開催報告:関本保孝氏講演会 「夜間中学校の歴史・現状と課題~日本語学級での指導の歩みから~」

関本保孝氏(元東京夜間中学教員・基礎教育保障学会・えんぴつの会・ピナット)による講演会 「夜間中学校の歴史・現状と課題~日本語学級での指導の歩みから~」が、2023年7月27日(木)、早稲田大学総合人文科学研究センター「現代社会における危機の解明と共生社会創出に向けた研究」部門の主催により開催された。

敗戦後、貧困から中学に通えない子どものため、学校教育法施行令の「二部授業」の規定を根拠に学校長等が教育委員会を動かし開設された夜間中学は、かつて学ぶ機会が得られなかった成人日本人や在日韓国・朝鮮人、元不登校やひきこもりの若者、中国帰国者等の学びの場となってきた。教員生活すべてを夜間中学で過ごしてこられた関本先生からその中で出会った生徒たちの学びの姿が紹介され、また、2016年12月に成立した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(義務教育機会確保法)によって法的根拠を得た夜間中学の開設の動向を詳細に伺うことができた。

 

(村田 晶子 筆)

■開催詳細

講演タイトル 夜間中学校の歴史・現状と課題~日本語学級での指導の歩みから~

  • 講 師 関本保孝氏(元東京夜間中学教員・基礎教育保障学会・えんぴつの会・ピナット)
  • 日 時 2023年7月27日(木)17時から19時
  • 会 場 早稲田大学戸山キャンパス 33号館第11会議室(33号館低層棟6階)(同時オンライン開催)
  • 参加者 28名

講師プロフィール

1954年神奈川県三浦市生まれ。1978年3月中央大学文学部史学科卒業。1978年より約36年間、夜間中学校日本語学級で中国帰国者や新渡日外国人に日本語を教える(墨田区立曳舟中学校、足立区立第四中学校、世田谷区立三宿中学校、墨田区立文花中学校の各夜間学級)。2014年3月墨田区立文花中学校夜間学級を定年退職。現在、「えんぴつの会」で夜間中学卒業生等への学習支援や、三鷹市内の「ピナット」で外国につながる小中学への学習支援を行う。また、「夜間中学校と教育を語る会」「神奈川・横浜の夜間中学を考える会」で夜間中学拡充の取り組みを進める。基礎教育保障学会事務局次長。

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