Research Institute for Letters, Arts and Sciences早稲田大学 総合人文科学研究センター

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【開催報告】デジタル人文学セミナー第1回「8K文化財コンテンツの可能性を拓く―法隆寺救世観音と百済観音―」

当センターの「デジタル人文学セミナー」シリーズの第1回として、早稲田大学・学習院大学・東北大学・大阪大学をオンラインでつなぎ、NHK渋谷放送局から各大学に配信される法隆寺救世観音と百済観音の8K 文化財コンテンツを用いた公開セミナーを実施した。はじめに、林玟君(早稲田大学柳井イニシアティブ客員次席研究員)「データ科学と人文学」を通じてデータ駆動型の新しい古典籍分析の方法が紹介され、皿井舞(学習院大学教授)「8K 文化財コンテンツ教育利用の可能性」を通じて、8K画像を人文学研究や教育に利用することの可能性や課題についての問題提起がなされた。

その後、各大学で操作する8K画像を同期させ、各々の大学で解説を山本、皿井舞、長岡龍作(東北大学教授)、藤岡穣(大阪大学教授)が担当し、参加者からの質疑応答にもインタラクティブに応えるという、ダイナミックな授業空間を実現することができた。

何といっても、日本彫刻史上屈指の優品を8Kクオリティで観察し、見たいところをフォーカスしながら自由にディスカッションできる経験は、新しい人文学の方法と可能性を実感できる貴重な機会であった。美術史だけでなく文学や歴史学など多岐にわたる専門領域から60名近い参加者を得、古代の仏像によって媒介される、分野横断的な対話も有意義であった。

(記:山本聡美)

開催詳細

  • 日時:2023年7月25日(火)12:30-15:00
  • 開催方式:対面(戸山キャンパス33号館第1会議室)、参加者約60名
  • 発表者:林玟君(早稲田大学柳井イニシアティブ客員次席研究員)
  • 解説者:皿井舞(学習院大学教授)、長岡龍作(東北大学教授)、藤岡穣(大阪大学教授)、山本聡美(早稲田大学教授)

 

 

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