Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

法学部卒業 さえ

中高生の時、私はホモネタをからかったり「レズ」を毛嫌いするような人間だった。「それ」に該当する人なんていないと思っていたから。
そんな私自身がレズビアンだと気付いたのは大学1年の時。ひどく混乱した。
薄々自分のことに気付いていたが、同性愛を嫌悪することで少しでも目を逸らしたかったのかもしれない。
だからこそ、自己否定から抜け出し自分のセクシュアリティを受け入れるのには長い時間がかかった。

同時に、昔の私は周囲の誰かを傷付けていなかったか?と申し訳ない気持ちになった。13人に1人という割合で存在するなら、クラスにいたはずだ。周りの嘲笑に合わせて作り笑いを浮かべ、心が引き裂かれる思いでいた「誰か」のことを考えると後悔してもしきれない。けれど私はその「誰か」に謝ることもできない。

せめてこれからの生活で、誰かを揶揄して苦しめることはやめようと誓った。
外からは目に見えなくても、他の人とは違った特徴を持つ人がいる。その人は自分の特徴について声を上げられないかもしれない、その時に私たちができるのは想像力を働かせることだ。

何気ない一言で疎外感を抱かせてしまわないように意識することで、全ての人にとって安心できる環境を一緒に作っていきたい。知らず知らずのうちに傷付けられている「誰か」が少しでも生きやすい社会になるように。

 

 

 法学部卒業 さえ

さえさん

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