理科部では、8月後半に新潟県佐渡市を訪れ、生物学的かつ地学的なフィールドワークを中心とした合宿を実施しました。
初日は天体観察、2日目は海洋実習または金山探索、夜はウミホタル観察、3~4日目はアジ釣りを実施しました。宿では、勉強時間も設けましたが、自由時間も多く昆虫採集や草野球などもできました。さらに、最終日にはバーベキューで親睦を深められ、部員にとっては楽しいが故に短く感じる充実した合宿だったようです。
(以下、参加生徒のコメント)
- 佐渡金山に行きました。普段は入れない大切山坑。新鮮な空気を送るために二つの穴を掘っていて、体感的には真冬。さらに、驚くことにこの坑道は全て人の手で掘り出したもので、坑道全てを合わせると佐渡から東京まで届くほどの距離があるそうです。他にもどんどん掘ったために、山が真っ二つに割れ、人間の欲の象徴とも云われる道遊の割戸などを見ることができました。坑道に入り込んで探検するという冒険者の気分を味わえてとても興奮しました。
(3年)滝沢 - 以前にも理科部の活動で釣りをしに海に行ったことがあり、その経験を生かして、今回は釣竿のセットの仕方や竿をどのように動かして釣ろうかなど工夫しました。試行錯誤ながら釣りをして、ブリやウマヅラハギがかかった時は感動しました。この合宿を通し、とても良い経験ができました。
(2年)見目 - 新潟大学理学部附属臨海実験所の先生方のご指導のもと、佐渡の外海府海岸の生物多様性を調べる目的で、磯の生物採集を行いました。その結果、外海府海岸にクロヘリアメフラシ・シロウミウシ・ゴカイ・カイメン・アシナガスジエビ・ヒザラガイ・ヒラトゲガニ・クモヒトデなどが生息していることが分かりました。また同日の夜には、真野湾でウミホタルの採集も行いました。翌日、同じ採集地を訪れると、桟橋の周辺にサドガエル・アンドンクラゲ・アオリイカ・ハゼなどが生息しているのがわかりました。今回の野外活動を通して、佐渡独自の生態系が形成されていることを知ることができました。生物採集は佐渡の生態系をよく知る良い機会となりました。
(1年)外山