セミナーシリーズ 「宇宙論研究の最前線 – Tokyo New Faces in Cosmology – 」第2回(10/22)
主 旨
海外の第一線で活躍し、コロナ禍により帰国して東京近郊の研究機関に所属する研究者を招いて、ハイブリッド形式のセミナーシリーズとして開催する。オンライン配信で彼らの最先端の研究を紹介する機会を設けるとともに、現地での顔を合わせた議論によって早稲田大学を含む近隣の研究者が新しい研究を創発する契機としたい。
※ 当面はオンライン配信を中心とする。
日 時
2021年10月22日(金)15:00~17:00
実施形態
Zoomによるオンライン配信
参加申込み
本イベントの受付は終了いたしました。誠にありがとうございました。
講演者
佐々木節(SASAKI, Misao)
1981年に京都大学理学博士号を取得。その後,京都大学基礎物理学研究所,京都大学理学研究科,広島大学理論物理学研究所,大阪大学理学研究科などを行き来し,2003年に京都大学基礎物理学研究所に戻り,2018年に定年を迎える。現在,東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構・副機構長/特任教授。専門は相対論・宇宙論。
講演概要
「原始ブラックホール宇宙論」
原始ブラックホール(PBH)は,宇宙初期に形成されるブラックホールで,その質量は1kg程度の極めて小さいものから,太陽質量の数万倍以上のものまで,あらゆる質量のものが可能である。これは天体の重力崩壊によって形成される通常のブラックホールは,太陽質量より大きいものしかない,という点と大きく異なる性質である。逆に,万一太陽質量より小さいブラックホールが発見されたら,それはPBHであるとほぼ断言できる。
このセミナーでは,PBHの起源や形成条件などに関する最近の研究とともに,最近進歩の著しい重力波天文学/宇宙論・観測的宇宙論におけるPBHの役割を議論し,将来の展望に触れる。
プログラム
15:00~15:05 開会の挨拶と趣旨説明(藤田智弘/早稲田大学高等研究所)
15:05~16:20 「原始ブラックホール宇宙論」(佐々木節)
16:20~16:30 休憩
16:30~16:55 討論
16:55~17:00 開会の挨拶(藤田智弘)
主 催
早稲田大学高等研究所