Waseda Weekly早稲田ウィークリー

News

ニュース

留学と、教職と、就活 〜内定学生の就活体験〜

これから就職活動(以下、就活)を始める皆さんの中には、どうすれば納得のいく就活ができるのか? そんな疑問を抱えている方もたくさんいるのではないでしょうか。そこで今回は、就活を終え、現在はキャリアセンターの学生キャリアアドバイザー(SCA)として活躍する先輩に、留学後に就活を始め、教員への道も検討していたという自身の就活体験を振り返ってもらいました。

他者とのコミュニケーションで自分自身をさらけ出す

国際教養学部 4年 末永 壱来(すえなが・いちら)
金融業界に内定

留学と就活 ~留学先でインターンシップを経験~

私が就活を漠然と意識し始めたのは、2年生の春学期です。同じ授業を受けている先輩がスーツで登校する姿を見て、「就活はこの時期にするものなのか」と思ったことを覚えています。ただ、先輩が就職について話しているのを聞いても、その時点ではまだ人ごとのように感じていました。その年の秋には台湾へ約1年間の交換留学に出発し、就活文化の異なる外国で過ごしたことで、なおさら就活の現実味は無くなっていました。

留学先の台湾での一枚

本格的に行動を開始したのは、留学も終わろうとしていた3年生の6月です。翌月には帰国というタイミングでしたが、現地の日系企業でインターンシップをさせていただく機会を得たのです。そのインターンシップを通して、就活を自分のこととして初めて認知しました。結果的に就職先となる「銀行」の業務に触れたのもこのときが初めてだったのですが、今考えると、就活を始めるきっかけとなったインターンシップ先の一つが銀行だったことは、何かの巡り合わせなのかもしれません。

オンラインと就活 ~パソコンと向き合う日々。身近な人へ相談することで頭の中を整理~

初めは、就活はもちろん、業界に関する知識もありませんでした。そのため、7月に帰国してからはひたすらパソコンで「就活」というキーワードで検索をかけ、目に入ったものは取りあえず何でも登録していました。コロナ禍で選考や説明会などが全てオンラインだったため、毎日無心でパソコンと向き合っていたことを覚えています。また、帰国後に日本で参加したインターンシップは基本的に全てオンラインで、半日だけのものから3日間連続のものなど、期間はさまざまでした。

就活を進める中で最初に大変だと感じたのが、自分が何をやりたいかや、今まで取り組んできたことが今後どのように生かせるかなど、自分自身について把握することでした。昔のことを思い出しながら自分史を書き出してみたり、就活サイトの性格診断を受けてみたりもしましたが、一番ためになったのは、何と言っても他者とのコミュニケーションです。当初は少しためらっていましたが、大学の職員の方やインターンシップ先で知り合った社員の方など、身近にいる人に「知恵を貸してください!」とお願いして、何度かオンラインで相談をさせてもらいました。自分自身のことだとしても、誰かに話してアウトプットをすることで頭の中がきれいに整理できました。身近な人に自分のことをさらけ出すことは、少し照れくさいことかもしれません。しかし、これが面接対策にもつながったと私は感じています。

選考と就活 ~ES活用術、面接時間の落とし穴~

選考に関しても全てオンラインで行われたため、1日に複数参加できるのはメリットだったと思います。また、就活中はES(エントリーシート)を書く習慣をつけ、書いた内容を頭に入れるため、選考が多い時期は「1日1ES」を実践していました。面接やWebテストも同様ですが、対策を考える時間があるならば、取りあえず場数を踏んで経験値を得る方が勉強になるのではと思います。また、一度書いたESは全てWordファイルとしてパソコンに保存して、いつでも振り返られるようにしていたのですが、応募した企業の数を記録するという意味でもとても便利でした。ただ、ESの提出締め切り日を失念してしまいがちだったので、皆さんも気を付けましょう。

就活での一番の失敗は、面接時間を間違えてしまったことです。外資系企業の面接でのことですが、Zoomに接続して30分近くたっても始まらなかったためメールを送ったところ、「シンガポール時間ですよ!」と返信をいただきました。日本時間の方が1時間早いので、面接に遅れることはなかったのですが、時差が反対の国だったらと想像するとゾッとします…。

教職と就活 ~教育実習との両立~

採用のスケジュールについては、多くの企業が6月に最終面接を実施し、内定を出しているようで、私自身も4年生の6月末に内定をいただきました。このときに大変だったのが教職、特に教育実習との両立です。

まさに就活も終盤の6月に教育実習を3週間行うことになり、選考が進んでいた企業へは、実習の日程が確定してからすぐに連絡をしました。ここでいったん全ての選考を中断せねばならず不安も大きかったのですが、採用担当の方が実習期間を考慮して面接日程を組むなど寄り添った対応をしてくださり、とてもありがたかったです。結果、その企業から内定をいただくことができましたし、そのときのやり取りが就職先を決める要因にもなりました。

このように、私の場合は教員採用試験を受けて教員になるという選択肢も視野に入れた就活でした。現職教員の方はもちろん、その他にも多くの方々に話を伺い、コミュニケーションを取る中で、最終的には金融の道に進むことを決断しました。

教育実習最終日、黒板に残した生徒へのメッセージ

後輩へのメッセージ

就職活動において、勉強になったこと、気付かされたこと、進路を決めるきっかけになったこと、そして何より印象に残っていること、これらの全ては、誰かとのコミュニケーションを通しての出来事でした。これは家族や身近な人、インターンシップで知り合った学生など、特に誰とは限りません。不安な気持ちを和らげるためにだけでも、誰かと話をするのはとても助けになりました。就活生の皆さんもぜひ周りの人を頼ってみてください。もちろん、大学のキャリアセンターでも相談を受け付けています。「学生キャリアアドバイザー(SCA)オンライン相談会」といった私たちSCA主催のイベントもあるので、ぜひ就職活動に役立ててください。

キャリアセンターの支援について

キャリアセンターではさまざまな支援を行っています。詳細は以下のWebサイトを確認してください。

キャリアセンターでの支援
就職活動に臨む方、就職活動中の方

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/weekly/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる