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「モチベが上がる」とSNSが評判! 元勉強嫌いの早大生が発信する「学ぶ楽しさ」

「発信活動が誰かの元へ届き、その人の役に立つことが何よりもうれしい」

文化構想学部 4年 植村 凪沙(うえむら・なぎさ)

「早稲田大学生の1日」「学生生活に役立つアプリ紹介」「就活生の1日」など、早稲田大学での生活の様子や学生生活で役立つ情報を、日米2カ国語を用いてYouTubeInstagramといったSNSで発信し、そのナチュラルで等身大の投稿が人気を集める植村さん。彼女の活動はSNSにとどまらず、チャリティー企画の実施や、Webマガジンでのエッセイ執筆など多岐にわたっています。積極的に自分を発信し続ける植村さんに、そのパワーの源や、SNSのこと、勉強嫌いだった中高生時代、早稲田大学への思いなどについて聞きました。

――SNSでの発信活動を始めたのはいつですか?

まず、中学生の頃に両親に内緒でInstagramを始めました。お気に入りの持ち物と自分を一緒に撮影するという、当時海外ではやっていた形式をまねて投稿したところ、あれよあれよという間にフォロワーが1万5,000人に。楽しく投稿していたのですが、しばらくして母親に見つかってしまい、「危ないからやめなさい!」とあっけなくアカウントを削除されてしまいました。

その後、早稲田大学に進学して、何か新しいこと、自分一人で責任を持って作り上げることを始めてみたいと思うようになりました。そこで、自分の「好き」を振り返ってみたところ、中学生時代のInstagramを思い出し、SNSで再び発信をしたいと思って。さらに、Instagram以外にも音声や動画を使った情報発信ができたらと考え、YouTubeでの投稿も始めました。

自身が運営するYouTubeチャンネル「inspire.closets」。植村さんのある一日をまとめた動画が人気。中学生の頃はSNSでの活動を反対していた母親も、今は応援してくれているそう

――私を含め周囲には、植村さんの動画のファンが多いですが、早大生からの反響はありますか?

対面授業が本格的に再開した今年の春学期から声を掛けられる回数がとても増えました。YouTubeにコメントを書き込んでもらうのもうれしいですが、実際に声を掛けてもらえると早大生とのつながりを強く感じます。つい先日は、穴八幡宮前の交差点で信号待ちをしていた早大生や、戸山キャンパスのスターバックスコーヒーの店員さんにも声を掛けていただき驚きました。

動画では大学生活について投稿することが多いので、受験生から学部選びやAO入試についての相談をInstagramでよく受け取ります。特に多い相談は、所属している文化構想学部の国際日本文化論プログラム(以下、JCulP)についてです。JCulPは2017年に設置された新しいプログラムなので情報が少なく、詳しく知りたいと思う受験生も多いようです。相談が送られてきたときには、等身大の早大生としてフォロワーの気持ちに寄り添うことを意識して回答しています。動画投稿をするときにも心掛けているのは、見てくれた早大生が実際の生活の中で役立てられるような情報を発信すること。私自身も大学受験の際に、早稲田に実際に通っている学生の生活や生の声を聞いてみたいと思っていたので、投稿する動画が、大学生活を知るきっかけや受験勉強を頑張るモチベーションになっていたらうれしいです。

写真左:6歳の時訪れたニューヨークで、妹との一枚。左が植村さん                                                 写真右:大学2年次に参加した日米学生会議での写真。2列目中央が植村さん

――植村さんのSNSからは、早稲田愛を感じますが、早稲田大学に進学した理由は何ですか?

実はどうしても早稲田大学に入りたいと思っていたわけではありませんでした。私は2歳から12歳までアメリカのニュージャージー州に住んでいた帰国子女です。そのため、大学生になる前まで、周囲は帰国子女の友人ばかり。その友人たちの輪では、「アメリカだったらこうなのに…」「日本ってここが遅れているよね…」などと、日本の制度や文化を否定的に捉える人が圧倒的に多く、私もその一人でした。しかし自分の中で、日本文化の根本を知れば、海外と日本を平等に比較できる人間になるのではないかと考え始めるようになり、大学では日本文化にフォーカスして学びを深めたいと思っていたところJCulPを見つけました。このプログラムの「日本文化を英語で学ぶ」という点に大変引かれ、初めて早稲田大学に興味を持ちました。しかし、当時の私は「勉強なんて大嫌い!」と豪語する女子高生で、自慢にもなりませんが、中高生時代は万年、学年でビリから2番目の成績保持者(笑)。でも、早稲田大学で日本文化を学びたいという思いは諦められず、そこから猛勉強を始めました。

入学してからは、日本の古典文化から現代のアニメについての授業など、日本を多面的に深く知るさまざまな授業を履修。今まで斜に構えて眺めていた日本の文化の素晴らしさを知るにつれ、学ぶこと本来の楽しさにも気付きました。大学2年生の時に日本とアメリカの学生でさまざまな議論や活動を行う日米学生会議で活動できたのも、JCulPでの学びが役立っています。受験生のときに、「自分は勉強ができないから早稲田なんて…」と尻込みしていたら、今の自分はないと思います。そうした経験から、興味があることにはチャレンジしないと損! と考えるようになり、以前にも増してすぐに行動に移す性格になったと思います。

大学で一番お気に入りの場所はUni.Shop & Cafe 125。授業前の“朝活”に利用して、大隈庭園を眺めながら勉強をしている

――「行動に移す」といえば、コロナ禍における緊急事態宣言中にチャリティー活動を行ったと聞きました。

今年の2月に、オンラインでトレーナーを販売し、その売り上げを新型コロナウイルス感染症の医療体制が整っていない途上国に寄付をするというチャリティー活動を行いました。この活動を計画し始めたのは、昨年7月。春学期は全面オンライン授業となり、大学に行くことが大好きだった私にとって気持ちが落ち込んでしまう毎日でした。しかし落ち込んでばかりいても何も状況はよくならないと思い、コロナ禍で苦しむ人のために、自分が今何ができるかを考え始めたのがきっかけです。トレーナーのデザインは美大に通う友人に依頼し、発注から販売、発送まで私たち2人の力で行いました。Instagramでのみの告知でしたが、最終的に88着分を販売し、収益をコロナウイルス対策緊急支援として国際NGOの団体Plan International に寄付することができました。今回のチャリティーの寄付金でアフリカに約5台の手洗いステーションを設置できるそうです。

写真左:チャリティー企画で販売したトレーナーを着た植村さん。地球柄の蝶が「世界に羽ばたく」ことを表現
写真右:トレーナーのデザインを依頼した美大生の友人と

――大学生活の中で多くのことに取り組まれてきた植村さんですが、多くのことを同時にこなすために工夫していることはありますか?

大学生活では自由な時間が多い反面、自己管理をすることの重要性を感じています。そのために私が実践しているのは、毎日のTODOリストを作成すること。その日にすべきことをなるべく細かく一枚一枚付箋に書き込み、全てをスケジュール帳に貼り、終わる度に一つずつはがしていく。スケジュール帳から全ての付箋が無くなったとき、今日もたくさんのことができた! とハッピーに感じ、自己肯定感も上がります。「ぴーぷる」には偉業を成し遂げた学生のストーリーが多いので、こういう誰でもしているような話は期待外れかもしれませんが、毎日の小さな目標達成の継続が、何か新しいことを始めたいと思ったときに一歩踏み出す自信になるし、それが大きな目標につながると感じています。

2年生の時に、早稲田キャンパス近くの飲食店HIGH FIVE SALADで「充実した大学生活を送るには?」というテーマでイベントを実施。約40名の早大生が会場に集まった

――卒業後の進路や今後の目標を教えてください。

無事に就職活動を終え、卒業後は会社員として働く事が決まっています。大学で学んだ日本文化と、海外生活で培ったアメリカ文化の良いところを、仕事の場面で生かしていきたいです。また、社会人になっても等身大の自分を発信するという軸は大事にしたいですね。Instagramでの投稿、9月からWebサイトでエッセイを書き始めたのですが、クリエイターとしての活動も続けていきたいです。

早稲田大学では勉強以外にも意欲的に行動する力を身に付けることができました。その行動力という武器を生かして、社会に貢献できるように頑張っていきたいです。

第798回

取材・文:早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
人間科学部 2年 佐藤 里咲

【プロフィール】

頌栄女子学院高等学校卒業。12歳まで父の仕事で米国ニュージャージー州で暮らす。文化構想学部では、JCulP:国際日本文化論プログラムに所属。大学2年次には日米学生会議に参加。YouTubeチャンネル「inspire.closets」の登録者は1.36万人。今年9月からは、WEBマガジンBlazevyでクリエイターとしてエッセイ執筆にも挑戦中。学部の授業や他学部提供科目でスペイン語を履修し、スペイン語の勉強にも力を入れている。

YouTube: inspire.closets
Instagram: @inspire.closets

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