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世界で活躍する働き方とは?

国際協力活動に関わるキャリアを知ろう!

皆さんは、「世界で活躍する」といった言葉を聞いて、どのような活動や働き方を思い浮かべるでしょうか?

現代はSNSなどを通じて世界中の人とアイデアや意見を交換し刺激を与え合うことが可能になっていると同時に、世界各地で起きている貧困や紛争、難民などの国際的な問題についても、以前にも増して身近なものとして感じられる世の中になっています。そのような中で、日本や出身国の枠を超え、そういった問題の解決に取り組む人材の存在も、非常に重要なものとなります。今回は世界で活躍する働き方の中でも、特に国際協力活動に関わるキャリアについて紹介します。

国際協力に関わる仕事とは

国際協力とは、例えば独立行政法人国際協力機構(JICA)によると、「国際社会全体の平和と安定、発展のために、開発途上国・地域の人々を支援すること」とされています。国際協力の仕事においては、実際に課題を抱えている国や地域に赴き、現地に入り込んで活動することも多く、その場合、その国の政府関係者や行政機関との関係構築も重要なファクターとなるため、まさに「世界が活躍のフィールドである」と言えます。また、世界や国際社会をより良くする、という明確な存在意義のもとで、課題解決に直接的に貢献することができる活動も多いため、キャリアを通じて社会貢献をしたいという方にとっては特にやりがいの大きい仕事かもしれません。

日本国内の国際協力機関で働く

日本国内において国際協力をミッションに活動している組織・機関としては、先に引用したJICAが代表的な例として挙げられ、日本政府によるODA(政府開発援助)の実行機関として、発展途上国に対して有償/無償の国際協力を行っています。JICAでは新卒採用実績も毎年一定人数あるため、新卒での国際協力のキャリアとして挑戦することも可能となっています。

国際公務員として国際機関で働く

さらに、日本という国としての支援を超えて、より国際的かつ専門的な立場で世界的な問題や課題に取り組みたい、という場合は、国際公務員として働くというキャリアも考えられます。ここで言う国際公務員とは、国際連合(UN/United Nations)をはじめ、世界銀行(WB/World Bank)赤十字国際委員会(ICRC/International Committee of the Red Cross)などのように国際社会共通の利益のために、国家の枠を越えて構成された国際機関に所属して、世界各地の事務所で専門分野を通じて働く職員を指します。国連傘下とそれ以外の独立した専門機関があり、分野も人道支援、教育、保健、環境から文化・経済まで目的や専門ごとにさまざま存在しますが、共通して言えるのは、それぞれの分野で大学時代や職務経験を通じて培った専門的な知識・スキルを発揮することが求められるということと、そういった専門性を持った人材が国籍を超えて集まるため、非常に多様な文化・環境の中で働くことができるということです。

その反面、一般的には新卒を対象とした職員採用は行われておらず、関連分野での職歴と、多くの場合は修士号以上の学位が求められます。そのため、代表的なルートとしては、大学院などで国際関係やその他の専門分野を学び、あるいは先述のJICAなどの機関や民間企業で国際系の業務を経験した上で、求人に応募する、というものになります。一方で、学部生でも参加できるインターンシップや、新卒向けの期間限定での受け入れプログラムなど、機関によっては正職員以外でもさまざまな就業機会が用意されているため、そういった機会に挑戦してみることが、一つの就業経験として国際機関で働くための第一歩となるかもしれません。

国際協力機関・海外でのインターンシップ

国際機関職員の採用・インターンシップ情報

NGOのメンバーとして民間の立場で国際協力に携わる

NGO(非政府組織/Non-governmental Organization)に所属することも、国際協力に携わる選択肢の一つです。非政府・非営利の立場から、国や行政だけでは手の届かない問題への対応や、社会的弱者により寄り添った支援に取り組んでみたいという方は、将来のキャリアとして考えても良いかもしれません。NGOも国際機関と同様、特に有給の職員を新卒で採用するということはまれですが、ボランティアやアルバイトという形で活動に参画する機会を設けている団体は多くあるため、まずはそういった形で経験を積み、人脈を形成するということが、将来のキャリアの準備として有用になるでしょう。学生時代や卒業後にJICAによる海外ボランティア派遣制度である青年海外協力隊に参加して、その後NGOに参加したり、自ら団体を立ち上げたりする人もいます。

NGOに関する情報サイト(JANICウェブサイト)

さまざまな選択肢。主体的な情報収集を!

キャリアセンターでは世界で活躍するための参考図書も多数取り揃えています

国際協力に携わるプレーヤーは多く、例えば民間企業でも、ODAを受けながら発展途上国に対して社会のインフラを整備する事業を行っている企業であれば、ビジネスを通じて国際協力活動をしているということができますし、弁護士などの士業で国際問題に取り組むという働き方もあります。自分の興味や関心、専門性などをあらかじめよく整理した上で、どのような形で国際協力に関わりたいかを考えることが重要です。キャリアセンターではOECD(経済協力開発機構)の人事担当者を招いたイベントの実施や各種情報提供を行っています。自ら積極的に情報収集し、キャリアプランを考えてみましょう。

 

海外で働く(キャリアセンターウェブサイト内)

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